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まるで銀行界のヘッジファンド!?京都銀行の保有株の含み益がすごいことになっていたのでビジュアライズ!

銀行業界では、融資先や地元企業の株式を政策的に保有することがよくあります。株を購入することで、ビジネス上のコミットメントをお互いに示すためです。今回紹介する京都銀行は、土地柄もあって地元の京都企業の株式を昔から持ち続けてきました。京都銀行の政策株式ポートフォリオのトップテン企業はいずれも京都が本社の企業です(2017年3月末)。

上位から順に、任天堂、日本電産、京セラ、村田製作所、オムロン、ローム、日本新薬、ダイキン工業、スクリーンホールディングス、島津製作所、そうそうたる優良企業の株式を大量に保有していることがわかります

京都はエレクトロニクス産業のエクセレントカンパニーが集積しており、アベノミクス以降の円安やICT・テクノロジーの拡大を背景に、近年急速に業績を拡大しています。その結果、京都企業の株価も大幅に値上がりしており、その結果京都銀行の政策株式に巨大な含み益が生じていました。今回は、京都銀行のポートフォリオの内容とパフォーマンスを振り返ってみようと思います。


含み益が5621億円増加!

2017年3月末時点で、京都銀行の政策保有株式の合計が6875億です。うち大部分の5584億がトップテン銘柄なので、トップテン銘柄の動向を調べることで京都銀行の株式ポートフォリオの大枠を掴むことができます。

2012年3月末の段階では、トップテン企業の時価総額は合計2429億でしたが、2017年3月末には5584億円となり、5年で130%値上がりしていることがわかります。さらに、2017年3月末の株数を固定したまま計算すると、現在(2017年11月17日)は、8040億円にまで跳ね上がっており、2012年3月末から232%増加。含み益額は5621億円増加しており、ヘッジファンドも驚きの超ハイパフォーマンスです。


個別銘柄のパフォーマンスを見ていきましょう。グラフは2012年3月末の株価を1とした時の現在までの株価の動きです。


1位は日本新薬で7.71倍、2位のダイキンが5.71倍、3位の日本電産が4.20倍、4位オムロン3.77倍、5位任天堂3.60倍。いずれも強い伸びを示しています。

また、伸びた含み益額ベースでいうと、1位はポケモンGOとSwitchで株価が爆発した任天堂の1842億円増加、2位がM&Aと車載モーターの伸びによって成長している日本電産の1515億増加、3位がリストラ効果の発言が期待される京セラの611億増加、となっています。


いかがでしたでしょうか。京都銀行の株価は、任天堂など京都企業の株価が上がると連れ高することも多く、政策保有する京都企業の株価との連動性が高い銘柄です。京都銘柄の株価が上がったら、京都銀行の株価にも注目すると面白いかもしれませんね。

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