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株価50倍!設立20年で時価総額が1兆円を突破したスタートトゥデイの業績をビジュアライズ

今回は、ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営し、創業からわずか20年で時価総額1兆円を超えたスタートトゥデイの業績をふりかえります。改めてスタートトゥデイの株価を見直しましたが、上場直後の安値からは株価が50倍になっているんですね…チャートが凄まじいことになっていて驚きました。


さて、さっそくスタートトゥデイの上場以来の業績推移を見て見ましょう。

2003年には4億円だった売上高が、2017年には746億円、そして2018年には1000億円に到達する見込みです。15年間で売上高が250倍となるとんでもない成長力を見せています。営業利益も直近で227億円、利益率も29.7%を超えており非常に高い収益性です。

より詳しく売上高の中身を見ていきましょう。ZOZOTOWNの売上高の計上方法は、主に2種類あります。商品取扱高がそのまま売上高になる買取ショップ型と、商品取扱高の30%前後が売上高になる受託ショップ型です。

創業当時は買取ショップ型がほとんどでしたが、徐々に受託ショップ型を増やし、現在は売上高の大部分が受託ショップ型になっています。

最近では、中古の洋服を買い取って再販するZOZOUSED事業も急激に拡大し、直近では売上高が120億に到達しています。スタートトゥデイ自身が買取機能を持つことで、ユーザーに手持ちの洋服を現金化してもらい、ZOZOTOWNでの新品購買につなげるという戦略がうまくワークしているようです。

また、商品取扱高を見て見ましょう。上場した2008年以降の四半期ごとの数字を載せてあります。


直近だと、ファッション業界の売上高が伸びにくい夏場だったにも関わらず600億円の取扱高に達しています。また特筆すべきは、一度20%を切るまで低下していたYoY成長率が、近年再び40%を超える水準まで盛り返していることです。地道なUI/UXの改善、ブランド数の拡大、継続的なクーポン発行、ツケ払いによる決済コンバージョンの改善、送料無料化(最近は料金自由で話題を呼びましたね)など、多彩な施策の積み重ねがユーザーをつかみ、再成長の原動力となっているようです。


事実、既存アクティブ客(会員登録から1年以上経過しているアクティブ会員)は、購買金額も購買回数も右肩上がりになっています。


また、会員数も一時的に停滞していましたが、ゲスト会員(ログインせず購入する顧客)もアクティブ会員(過去1年以内に1回以上購入した顧客)も再成長させることができています。特に、登録会員のアクティブ化が奏功しているようです。


いかがでしたでしょうか。スタートトゥデイが事業ポートフォリオを徐々に入れ替えながら、ここ数年でも成長力を高めていることがわかりました。直近の決算では、PB(プライベートブランド)制作の話が具体的に出てきており、ZOZOTOWN加盟ブランドとの利益相反を避けながら事業成長をさせていくことができるのか注目しています。

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