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2025年初の抱負 ~自分を信じる

note事務局から「2025年の抱負を書きましょう」というメールが届き、「なるほど、そうだよね、そうした方がいいよね」と思いました。しかし、まだここで宣言するほど抱負が固まっていないので、ベースになる考え方だけを書いておきます。

菊池雄星や大谷翔平を育てた花巻東高校
           ~ドリームキラーと逆のことをする


昨年12月に視聴したYouTubeで、大リーガーとして成功している菊池雄星のインタビューがありました。その中で、花巻東高校が菊池雄星、大谷翔平など優れた選手を輩出している理由について語られていました。

菊池雄星は、監督の指導の仕方を理由として挙げています。入学式の日に「ドラフト1位でプロに行かせられなかったら自分は監督をやめる」
と宣言したそうです。
これだけ期待してくれる監督の期待に応えたいという気持ちが湧き上がると同時に、自分を信じる気持ちにもつながります。

すなわち、「ドリームキラー」の逆を、指導を通じて植え付けていった、ということになります。
ドリームキラー」とは、人の夢や目標に対して否定的な意見を言ったり、やる気をそぐような態度を取ったりする人や状況を指す言葉です。

自分の可能性を信じるということは、何事かを成すためにとても大切です。例えば、孫正義の半生について書かれた評伝では、子供の頃、父親が「日本で一番だ」「お前は大物になる」といったことを繰り返したそうです。これによって幼い孫正義は、「自分はやればできる」「並みのレベルで満足してはいけない」と思い込むようになったと述懐しています。

幼いころに根拠のない自信を刷り込めればよいのですが、そうでなければ自信を持つことは難しくなってきます。とはいえ、「大人になってからでは手遅れ」もドリームキラーであると思うのです。


2024年1月8日に追記
ブログ公開後に、教育関係の仕事をしているかたと話す機会がありました。その方は、花巻東高校の教頭先生(副校長だったかも)と会う機会があり花巻東高校を訪問したそうです。「最寄駅を降りると、駅前の道を隔てた先から生徒がハキハキを挨拶してきた。甲子園で活躍するチームを作るだけでない教育方針をもっていることが、それだけでよく分かった」と感心しきりでした。


プロのミュージシャンになる条件

プロのミュージシャンになろうとした友人がいます。結局はミュージシャンにはなれず、経営者として成功しましたが、彼がプロのミュージシャンになるための条件を2つ挙げていました。その2つの条件のうち、どちらかを備えていなければならないということです。

1つ目は、「圧倒的に才能があること」で、これは細野晴臣、坂本龍一、山下達郎などが該当すると思います。

もう1つは、「自分がプロになれると強く信じていること」だと言いました。これは圧倒的な才能と同じくらい難しいことで、自分には才能があると思ってプロを目指しても、周りにはそれに負けないプロの卵がたくさんいます。その中で自分はできると信じ続けるためには、「根拠のない自信」を守り抜かなければなりません。

年初の抱負、つまり目標設定はこれから詳細を詰めていく予定ですが、その根底には「自分を信じること」を第一に考えたいと思っています。

オシムの言葉

サッカー日本代表チームを率い、病気のために退任せざるを得なかったイビチャ・オシムは、以下の言葉を残しています。

「自分のことを信じられないで、誰が信じるんだ」

年始の目標を考えるとき、もう一人の自分が「ドリームキラー」として囁いてきます。
「今までの人生を振り返って急に何か好転することはありえないだろう」「もう年なんだから、これから何かをなすのは無理だろう」
数え上げればきりがないささやきを振り払って、高い目標を設定し、あとは自分を信じて愚直に行動する――これを年始の目標を設定する上でのベースにしたいと思っています。


参考:PIVOT 菊池雄星インタビュー

「志高く 孫正義正伝 完全版」 井上篤夫著 実業之日本社 


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