日本にも芽吹く「サーチャー」という新キャリア 米国流「個人型M&A」で事業承継
※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります
「サーチャー」という職業をご存じでしょうか。米国ではMBA(経営学修士)取得者に人気のキャリアパスで、経営者を目指す個人が潜在力のある企業を見つけ、資金を集めてその会社の株式を引き受け、企業を成長させながら経営を実践するというものです。
探索活動が先にあることから、こうした投資手法は「サーチ(探索)ファンド」と呼ばれ、それに関わる個人をサーチャーと呼びます。また企業が主役となる一般のM&A(合併・買収)と比べ、個人が主体的な役割を担うため「個人型M&A」とも呼ばれます。1980年代以降、米国を中心に拡大したモデルですが、日本ではまだ黎明期。そんななか2020年、国内で初めてサーチファンドのサーチャーとして杭打ち工事を手掛ける株式会社塩見組(北九州市)の株式を引き受けたのが渡辺謙次さんです。お話を伺いました。