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日本にも芽吹く「サーチャー」という新キャリア 米国流「個人型M&A」で事業承継

※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります

「サーチャー」という職業をご存じでしょうか。米国ではMBA(経営学修士)取得者に人気のキャリアパスで、経営者を目指す個人が潜在力のある企業を見つけ、資金を集めてその会社の株式を引き受け、企業を成長させながら経営を実践するというものです。
探索活動が先にあることから、こうした投資手法は「サーチ(探索)ファンド」と呼ばれ、それに関わる個人をサーチャーと呼びます。また企業が主役となる一般のM&A(合併・買収)と比べ、個人が主体的な役割を担うため「個人型M&A」とも呼ばれます。1980年代以降、米国を中心に拡大したモデルですが、日本ではまだ黎明期。そんななか2020年、国内で初めてサーチファンドのサーチャーとして杭打ち工事を手掛ける株式会社塩見組(北九州市)の株式を引き受けたのが渡辺謙次さんです。お話を伺いました。

渡辺 謙次(わたなべ けんじ)
株式会社塩見組 代表取締役  1981年生まれ。立教大学観光学部卒、米バブソン大学経営学修士課程(MBA)修了。家族経営の印刷会社で現場オペレーションから経理、営業、総務を経験。その後、役員として会社経営。MBA留学時、経営コンサルティング業やインバウンド向けユースホステルの立ち上げを経験。2019年5月に、サーチファンドとしてミード・ストリート株式会社を設立、サーチ活動を開始。2020年2月、株式会社塩見組を継承、代表取締役に就任。

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