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『1分理解』おすすめアイデア発想系ビジネスフレームワーク一覧
ビジネスフレームワークとは?
ビジネスフレームワークとは、ビジネスシーンで役に立つメソッドや仕組み、枠組みの総称です。
その利用及び活用方法は、新たなアイデアを発想するとき、効果的なマーケティングを実施するとき、効率的な組織マネジメントを行うときなど、様々なビジネスシーンで用いることができます。
このビジネスフレームワークは、古くは紀元前から知られており、優れた先人たちにより見出され、時代とともに実用的な形に変化してきた実践的なメソッドです。
本記事では、ビジネスフレームワークを親しみを込めてビジフレと呼び、これらビジフレを、新たに知識として習得したい方、また、ご存じの方は、備忘録としてご活用頂ければと考えています。
つきましては、本記事では、ビジフレの概略やリマインドのキッカケとして活用しやすいよう、各ビジフレが1分程度で理解できるように構築したページになります。
また、ビジネスシーンに合わせ、活用しやすいように、「アイデア系」、「マネジメント系」、「マーケテイング系」、「共通スキル」に分類しております。
是非、ビジネスマンやビジネスウーマン、または、学生さんや主婦(夫)の方々に、ご活用頂けますと幸いです。
アイデア発想系ビジネスフレームワーク(ビジフレ)
オズボーンのチェックリスト/SCAMPER
オズボーンのチェックリスト/SCAMPER とは、アイデアを考えるために、現存のターゲットに対して、様々な視点を用意して、その方向・角度からみると、何が見えますか?という、その立ち位置を教えてくれるビジネスフレームワークです。
立ち位置が決められているので、とりあえず決められた場所に集まりましょう、決めた通りのルールに従い型を披露しましょうと、いったメソッドになります。なので、「ブレスト」みたいな自由度の高いメソッドだと、なかんかアイデアが出てこない時に適した方法だと思います。
そして、その立ち位置は以下に示すように9つあります。
1.転用 ⇒ ほかの使い道はありませんか?
2.応用 ⇒ 似たものが無いですか?
3.修正 ⇒ 改善はできませんか?
4.拡大 ⇒ プラス方向へ変化させるとどうなりますか?
5.縮小 ⇒ マイナス方向へ変化するとどうなりますか?
6.代用 ⇒ ほかのモノで代用可能ですか?
7.置換 ⇒ 入れ替えができないですか?
8.逆転 ⇒ 上下左右や物事の流れなどを反対にしたらどうですか?
9.結合 ⇒ 組み合わせできませんか?
シックス・ハット/6つの帽子
シックス・ハット/6つの帽子とは、会議を効率的に進行することができるビジネスフレームワークです。
ミーティングや会議を行う際、どうしても人は自分の考え方の癖や得意な視点であったり、慣れているポジションから発言をおこないます。
そうすると、どうしても意見やアイデアが偏ってしまいます。
そこで、6 つの視点を用意しておくことで、立つべき視点が分かり易いため、会議を効率的に進行することができるビジネスフレームワークです。
その 6 つの帽子の 6 色とは、白色、赤色、黄色、黒色、緑色、青色の 6 色です。各々の帽子の色は、決められた視点を示します。そして、その帽子を与えられれた人は、その色の視点に従った、発言や提案をしなければいけません。
・白色の帽子(事実・情報)
・赤色の帽子(感覚・感情)
・黄色の帽子(ポジティブ)
・黒色の帽子(ネガティブ)
・緑色の帽子(クリエイティブ)
・青色の帽子(メタ思考)
ブレインストーミング(ブレスト)
ブレインストーミングとは、ブレストとも呼ばれ、アイデアを発想する際に活用できるビジネスフレームワークです。その名のとおり、脳内を嵐のように回転せることで、アイデアを生み出すビジフレです。
基本的に、複数人で行う作業になります。また、ブレストを行う上で、重要な 4 つのルールがあり、このルールこそがブレストの根幹であり、ブレストに限らずアイデアを出し合う会議の場では、全てに当てはまります。
それでは、4 つのルールについて以下に示します。
1.他人のアイデアを否定しない
2.自由奔放なアイデアを歓迎する
3.アイデアの質よりも量を重視する
4.他人のアイデアとの足し算・掛け算でも OK
ブレーンライティング
ブレーンライティングとは、アイデアを発想する際に活用できるビジネスフレームワークです。
似たビジフレに、ブレインストーミング(ブレスト)がありますが、ブレストが「動のアイデア発想」ならば、ブレーンライティングは「静のアイデア発想」になります。
基本的に複数人で行うブレストですが、方法はシンプルです。紙を用意し、その紙にアイデアを記載したら、隣のメンバーに回す、以上です。
これを周回して、アイデアが出尽くしたら終了です。
このビジフレのメリットは、発言することが苦手なメンバーも参加しやすいことが挙げられます。
KJ 法
KJ 法とは、会議の中で提案されたアイデアをまとめる為のビジネスフレームワークです。
このメソッドの考案者は、日本人の川喜多二郎さんで、その頭文字から KJ 法と名付けられています。
ブレストなどのアイデア発案型のビジフレの次のスッテプで用いられ、アイデアの整理整頓をするためのビジフレとなります。
KJ 法は下記のステップに従って行います。
Step 1. ラベル化(アイデアの言語化、ドキュメント化)
Step 2. グループ化(アイデアの共有化、カテゴライズ、ネーミング)
Step 3. 図解化(ビジュアル化、空間配置)
Step 4. 叙述化(文章化、ライティング)
カラーバス
カラーバスとは、英語表記では Color bath と記載し、「色を浴びる」という意味で、特定の色を積極的に意識することで、関連する情報について意識的に選択性を高めるためのビジネスフレームワークです。
これを、「知覚の選択性」といいます。
例えば、「今日のテーマカラーは赤」と決めることで、普段は気にしていなかった赤いモノを選択的に認識するようになります。
そして、それらの形状や材質、目的、価値などからアイデア発想に役立てます。
アンチプロブレム
アンチプロブレムとは、解決を目指している課題に対して、逆に、その課題を発生させる方法を考えることで、アイデア発想で行き詰まった状態を打破するためのビジネスフレームワークです。
例えば、何か製品やサービスの売上げを伸ばしたいときには、逆に、何を行ったら売上が下がるかを考えることで、アイデアの糸口を探すためのビジフレになります。
リフレーミング
リフレーミングとは、あるネガティブな出来事に対して見方を変えることで、ポジティブに捉えことができるようにするビジネスフレームワークです。
下記の例えが分かり易いと思います。
目の前に水が半分入っているコップがあります。
ある人は、「水が半分しか残っていない」と言いました。
別の人は、「水が半分も残っている」と言いました。
日常を裸足で暮らしている地域があります。
ある営業マンは、「文化がないので靴を販売する市場としては期待できない」と言いました
別の営業マンは、「文化がないから靴を販売する市場として期待できる」と言いました。
大きな手術をした患者さんに対する言葉です。
ある医者は、「術後の再発率は 10%です」と言いました。
別の医者は、「術後の完治率は 90%です」と言いました。
NM 法
NM 法とは、考案者の Nakayama Masakazu 氏の頭文字からなる用語で、類比発想をステップに沿って行うことで新たなアイデアの発想を得ることができるビジネスフレームワークです。
そのステップは以下のようになります。
ステップ 0:テーマを決める
ステップ 1【Key Word(KW)】:キーワードを選出する
ステップ 2【Question Analogy(QA)】:類比として利用できる事例の探索
ステップ 3【Question Background(QB)】:類比の構成要素まで分解する
ステップ 4【Question Conception(QC)】:QB を基にアイデアを発想する
ステップ 5:アイデアをまとめて具現化する
PMI 法
PMI 法とは、Plus(良い点)、Minus(悪い点)、Interest(興味のある点)の頭文字からなる用語で、アイデアを評価する際に建設的な意見の集約するためのビジネスフレームワークです。
アイデアを評価する際に、良い点と悪い点だけでのみ協議すると偏った意見のみが抽出され、議論の拡散の妨げになることがあります。
そこで、その中に興味のある点を加えることで、現状としては良いか悪いか判断できないことや別の視点を生み出すキッカケになり、議論に深みを出すことができます。
SUCCESs
SUCCESs とは、良いアイデアとはどのようなモノなのかや、そのアイデアをプロデュースするためのビジネスフレームワークです。
その名前も、アイデアの資質に関する下記の頭文字から付けられています。
1. Simple(シンプルである)
2. Unexpected(意外性がある)
3. Concrete(具体的である)
4. Credible(信頼性がある)
5. Emotional(エモーショナルである)
6. Story(ストーリー性がある)