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【3分で海外プロダクト紹介 #7】 factors.ai
毎日19時に、3分で読める海外プロダクトの紹介記事を投稿するシリーズです。
昨日は、ウェブサービスのチュートリアルをNoCodeで作成・管理できる「tuto」を紹介しました。
プロダクト名はfactors.ai。2021年9月30日時点で、Product HuntにてUPVOTEを1000ほど獲得しており、2021年9月7日週のランキングで5位を獲得しています。
一言で言うと、マーケティング施策から得られるあらゆるデータと収益データと掛け合わせて、マーケティングROIを最大化する意思決定を支援するプロダクトです。
マーケターやインサイドセールスの方が主なユーザとなるでしょうか。
解きたい課題
マーケティング施策に関するデータがサイロ化し、横串を刺して利用可能でないため、ユーザとのあらゆるタッチポイントをつなぎ合わせたユーザジャーニー全体を可視化することが困難になります。
また、マーケティングのあらゆるデータを用いて分析を行う際に、最終的なKPIに対してどのような要因が効いているのかを人手で調べることは、データの種類が増えれば増えるほど困難になります。要因の変化によってKPIに影響が出ることをリアルタイムに監視することも難しい作業です。
課題に対する価値提案
マーケティングに関するあらゆる情報を一か所に集約し、どのような要因によってKPIが変化しているかをAIによって明らかにし、リアルタイムで監視することができる。
ソリューション
▼ 顧客分析の統合プラットフォーム
一か所に集約することで、ユーザが目標到達(ex. 購入)までのプロセスの中でどこにいるのか、どこで離脱してしまっているのかを可視化することができます。
▼ AIによる分析
目標到達やコンバージョンに効く要因を何千もの組み合わせから特定し、意思決定の支援を行います。また、KPIのモニタリングをリアルタイムで行い、時間の経過に伴う要因の変化もAIが分析します。
▼ 各タッチポイントの価値を評価し、コンバージョンを最適化したアトリビューション(※)モデルを構築
※ メディアごとのコンバージョンへの貢献度のこと
様々なメディアで行うキャンペーンについて、波及効果も含めたコンバージョンへの貢献度を算出し、最適化されたアトリビューションモデルを構築します。
▼ 自動的に作成される分析レポート
ベストプラクティスを厳選されたレポートリストから選択し、すぐに分析を開始することができます。
更に、反復的な作業は自動化してくれるため、戦略的な意思決定に集中することができます。
▼ NoCodeでサイロ化したデータを一か所に集約
様々なサービスに対して、テスト済みで信頼できるデータコネクターを用意しているため、エンジニアリングなしで統合されたデータウェアハウスを構築することができます。
▼ ウェブサイトの分析
Google Analyticsのような分析機能も用意されています。マーケティング施策で蓄積されたデータと掛け合わせて分析することも可能です。
価格プラン
分析対象となるユーザ数と機能に応じて、三つのプランが用意されています。
筆者のつぶやき
Product Huntのコメント欄を見ると、Google Analyticsのプレミアム版から移行した人もいて、マーケティング・リードジェネレーション系プロダクトの決定版だと感じました。
とにかく機能が豊富なんですが、それをセルフサーブで扱えるようにNoCodeで直感的なUIを目指しているようです。
マーケティングにおける一貫性の重要性は言うまでもないですが、このツールは、データもツールも様々な種類のもので溢れているマーケティングの分野において、データもツールも一か所で全て提供することで一貫性のあるマーケティングを実現したという点で、価値あるプロダクトだと思います。
俯瞰的な目でウェブプロダクトの成長を見ると、集約(様々な機能やデータを一つにする)と特化(特定の機能やデータに特化する)を繰り返して進化していると思います。
何か新しいウェブプロダクトを考えるときには、「何かに特化したプロダクトをいくつか集約したら新たな価値はないか?」「あらゆる機能を包含するプロダクトから何かに特化して切り出したら新たな価値はないか?」という観点で考えてみると、新たな気付きが得られるかもしれませんね。
明日は、次世代のタスク管理ツール「Motion」をご紹介します。お見逃しないよう、是非フォローをお願いいたします!
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