【3分で海外プロダクト紹介 #3】 Browse AI
毎日19時に、3分で読める海外プロダクトの紹介記事を投稿するシリーズです。
昨日は、スクリーンショットを利用したハウツーガイドを簡単に作成することができる「Tango」を紹介しました。
今日のプロダクト名はBrowse AI。2021年10月01日時点で、Product HuntにてUPVOTEを1500ほど獲得しており、2021年9月のランキングで5位を獲得しています。
一言で言うと、ウェブサイトのスクレイピングを自動化し、変更の度にデータ抽出を行ってくれるサービスです。
ウェブサイトの監視(ex. 価格情報の監視)を行う人や、ウェブのデータを利用して分析を行う人、大量の学習データを必要とするデータサイエンティストなどが利用するサービスになるでしょうか。
解きたい課題
スクレイピングを行うには、スクレイピングの知識を持ったエンジニアに依頼する必要があり、気軽に行えないことが多いです。
また、変更のたびにデータを抽出しようとすると、ウェブサイトを監視する仕組みや、実行状況を管理する仕組み、スクレイピングのメンテナンスが必要であり、非常に面倒な作業となります。
課題に対する価値提案
非エンジニアでスクレイピングに知識のない人であっても、NoCodeでスクレイピングの仕組みを構築することができます。
また、定期的な監視の仕組みをスケジューリングし、スプレッドシートへの連携したり、Zapierに連携して自動化の仕組みを構築したり、APIとして公開したりできます。
RPAソリューションで似たような機能を持つ製品(ex. UiPath)ありますが、それらよりも柔軟かつ安価な価格設定で提供します。
ソリューション
この動画に使い方の詳細は載っていますが、大まかに以下のようなステップでスクレイピングの設定を行えます。
▼ STEP1
スクレイピングしたいURLを指定します。
▼ STEP2
どのようにスクレイピングしたいか指定します。(データをリストで抽出したり、スクリーンショットで取得したり。)
▼ STEP3
どの部分にどのような名前をつけてデータ抽出するかを設定します。
▼ STEP4
データ抽出結果に問題ないか確認します。
▼ STEP5
スクレイピングの設定をタスクとして保存します。
▼ STEP6
スケジュール実行の設定をします。
▼ STEP7
抽出結果の連携を設定します。現在、カスタムAPI、スプレッドシート、Zapierに対応しており、今後AirTableにも対応する予定のようです。
価格プラン
無料プラン、価格が指定されている3プラン、問い合わせのプランがあります。
筆者のつぶやき
筆者は、以前にデータサイエンティストをやっていた時に、Pythonでスクレイピングを依頼される機会が何度もありました。
スクレイピングは「ウェブ上のあそことここの情報を毎週月曜日に取得して」程度で複雑な要件は必要でないのに、実行するには専門性が必要でした。
それを解決するBrowseAIは、上記のようなゆがみを解決する良いプロダクトだと思います。
また、スクレイピングをNoCodeで設定できる仕組み自体はRPAシステム(UiPath)などで提供されいますが、RPAのように様々な機能が集約されたプロダクトから、特定の機能を切り出して安価かつ柔軟に提供していく考え方は、プロダクト開発でも役立つ思考ではないでしょうか。
明日は、サインアップフローの体験を最適化する「Upflowy」をご紹介します。お見逃しないよう、是非フォローをお願いいたします!