【3分で海外プロダクト紹介 #15】 Vimcal
毎日19時に、3分で読める海外プロダクトの紹介記事を投稿するシリーズです。
昨日は、P2Pでクリーンなビデオ通話プロダクト「Crewdle」を紹介しました。
今日のプロダクト名はVimcal。2021年10月17日時点で、Product HuntにてUPVOTEを1500ほど獲得しており、2021年10月12日のランキングで1位を獲得しています。
一言で言うと、カレンダー版のSuperhuman(※)、つまり生産性にこだわる人のためのカレンダープロダクトです。
※ Superhumanとは : 月30ドルで利用でき、45万人が利用の順番待ちをしていると言われる、生産性向上に必要な機能がふんだんに盛り込まれた玄人向けツール。
解きたい課題
世界的なリモート環境の移行において今までよりもMTGや予定を細かく設定することができるようになった。
それに伴い、予定の調整に時間がかかったり、タイムゾーンの調整に手間取ったり、ダブルブッキングをしてしまったりという課題が浮き彫りになってきた。
課題に対する価値提案
過去21ヶ月で数千人のユーザに対して30分のヒアリングを行い、あらゆるスケジューリングに関する課題を学習しているチームが開発している。
普通のカレンダーよりもリッチな機能が実装されており、それらの操作をショートカットで呼び出すことができる。したがって、使いこなせば使いこなすほど、少しのキーボード操作でスケジュールに関するあらゆることが実現できる。
ソリューション
▼ ショートカット機能
キーボード操作のみでプロダクトを操作することができます。
▼ オリジナルのショートカット登録
あらゆる操作に自分に最適化したショートカットを登録することができます。
▼ カレンダーの予定をメールに貼り付けられる形で取得できます。
▼ タイムゾーンの調整も1コマンドでできます。
▼ 自然言語で予定を作成することができます。
価格プラン
14日の無料トライアル後は有料となります。
筆者のつぶやき
最近のプロダクトは「マニュアルなしでも操作可能なくらいシンプルなUX/UI」を実現しているものが多いですが、Vimcalは「豊富な機能を盛り込んで全てショートカットで操作可能」というベクトルの異なるプロダクト作りをしている点が面白いなと思いました。
マニュアルなしで操作できるプロダクトは、プロダクト利用者の裾野を広げる観点では絶対的に正しいですが、一方でプロダクトを使いこなしたい願望のある人にとっては少し物足りなくなってしまうことがあるかもしれません。
そのような人にとってVimcalのようなプロダクトは「生産性向上」のニーズはもちろんのこと、「使いこなすことによる自己陶酔感」のようなニーズも満たしているのかもしれません。
筆者も、前職のコンサルティング会社時代は「Excelの操作にマウスの操作は邪道」という文化でしたので、必然的にショートカットを使いこなせるようになりましたが、最後の方は仕事のストレスを「Excelを使いこなす自己陶酔感」で解消するようになっていました。(気持ち悪いですねw)
「使いこなすことによる自己陶酔感」のようなニーズはウェブプロダクトに限らず様々な分野で応用が効きそうな考え方なのですね!(例えば、オートマでなくマニュアルの車を買う人は、まさに「車を使いこなしたい」ニーズで買っている方が多いと思います。)
明日は、世界中のユーザーが自由にデザインを作成して公開することを目的としたオンラインのデザイン公開ツール「Canva」をご紹介します。お見逃しないよう、是非フォローをお願いいたします!