【生活情報】防災について、ちょっと役立つ知識
はじめに
2011年3月11日に発生した最大震度7の巨大地震による東日本大震災は大規模な津波などを引き起こした複合災害になってしまいました。その被害は生活基盤を喪失させ、産業・経済にも大きなダメージを与えました。あの震災発生から11年が経過します。
自然災害は予測できません。そのため、自分の命、そして生活を守るため、備えが必要です。そこでちょっと役に立ちそうな電気に関する知識を紹介します。
太陽光発電システムの自立運転機能を知っておく
地震の発生で送電線や発電所に被害が起きるケースは少なくありません。今や電気なしでの生活は困難です。もし太陽光発電システムを導入しているなら、「自立運転機能」を起動させることで非常用電源として利用できるかもしれません。
太陽光発電システムを構成する装置の一つ、パワーコンディショナー(パワコン)には非常時に太陽電池モジュールが発電した電気エネルギーを使用するための自立運転機能を搭載しているものがあります。この自立運転機能は災害で電力会社の電気が来なくなったとき、つまり停電が発生したときに一定の条件があれば、運転を切り替えることで非常用電源となるんです。
1. パネルや配線などにシステム全体に破損がないこと
2. 太陽光発電が行える時間帯であること
少なくともこの二つの条件が必要です。災害に備え、まず自分の家に、オフィスビルに、工場に設置した太陽光発電システムのパワコンに自立運転機能が備わっているか、そして非常電源用のコンセント口があるかどうか、を確認しましょう。コンセント口がある場合はその位置を知っておきましょう。そして、一番大切なのは操作方法などをあらかじめ確認しておくことです。
太陽光発電システムに蓄電池が備わっていれば
最近は防災的な観点から太陽光発電システムに蓄電池を接続しているところもあるでしょう。蓄電池には容量と出力が決まっており、4kWh以上の蓄電池があれば、約24時間は停電でもしのげるとされています。被災し、停電で蓄電池を使用しなければならない状況になった時にはどの機器を最優先で使うのかを決めておくとよいでしょう。
電気自動車も災害時には「蓄電池」の機能を果たします。
自動車のシガーライターから電源を取ることができる
自動車にはシガーライターの差し込み口が付いています。そこから車内で使う電子機器用の電源を取っている人もいるでしょう。最近の電子機器はUSBで充電するものが多いので、車載のUSBの差し込みを使ったり、シガーライターに差し込むタイプのUSBソケットを持っていれば、スマートフォンなどへの充電が可能です。
終わりに
災害に備えなければならないのは電気だけでなく、水の備蓄なども重要です。自然災害は突然やってきます。予想はできません。ですから、常に「災害がきた時にどう行動する?」ということを決めておくことが必要です。
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