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点を落として一点突破
こんにちは、岩倉です。
先日大阪駅近くで外食をしたんですが、そのときの感じやことを。
夫婦で映画鑑賞をした後、大阪駅の桜橋口付近にあるお店でご飯を食べようとなりました。
お肉を食べたい気分だったので、2つの隣り合うお店で迷いました。
それが、
①ビフテキ重・肉飯 ロマン亭
②とんかつ さくら亭
でした。
最終的に入ったのは②のお店。
理由は単純で、とんかつを食べたかったから、です。
岡山フードサービスの一点突破
お店に入ると、何となく他でも見たことあるお店だなと思い、調べてみました。
展開していたのは、大阪市住吉区に本社を構える「岡山フードサービス株式会社」。
すると、驚いたのが、もう一つ迷っていた①のお店も、岡山フードサービスが展開していたこと。
さらに、②のお店の隣に健康に良さそうなお店
「健康咲かせる手づくり惣菜 咲菜」
があったのですが、そこも、岡山フードサービス。
位置関係を図にするとこのようになります。
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最初は1店舗だけだったのでしょう。
そこから領域を広げようという戦略が垣間見えます。
まさに、一点突破。
ちなみに、焼き肉食べ放題メニューを安く提供している「ふうふう亭」も、
岡山フードサービスのブランドのひとつです。
経営や投資における「一点突破」
職種において、よく「スペシャリスト」か「オールラウンダー」かという議論があります。
私個人としてはどちらの人材も必要だと思っていますし、ここではそれを論じることはしません。
また、経営や投資の世界では「集中投資」か「分散投資」という議論がそれにあたります。
これにも、正解は一概に言えません。経営環境や事業のフェーズによって正解が変わるからです。
ただ、新規参入で店舗出店すること、特に立地という観点では「スペシャリスト」「集中投資」型が良いと思います。
店舗経営においては、いろんな立地に店舗を点在させるより、
ある程度エリアを集中して「面で押さえる」ほうが良いです。
理由はいくつかありますが、
・認知度(ブランディング)
・リソース最適化
・購買力
といった観点で有利です。
エリアを絞って、まずはそこで地位を確立する。一点突破する。
それから、他エリアの展開を検討します。
課題解決における「一点突破」
これは、もっとミクロな世界においても同じです。
日常の悩みや、業務における課題など、
一見どこから手を付けてよいかわからないことでも、
まずは自分なりに当たりをつけて、そこから一点突破を試みる。
課題はいくつかの要素に分解できる(フェルミ推定と同じ考え方)ので、
それらを地道に潰していく。
・あれこれ考えてしまって、手段に迷っている
・課題が漠然としすぎていて、思考停止してしまっている
こんな状態に陥っている場合は、まず取り掛かりましょう。
自戒の意味も込めて。