WIREDの最新号で感じる、Web3の今とこれから
Web3。何となくわかっているつもりになりがちだが、
何が肝なのか?
今何がホットなのか?
今後何が起こりそうなのか?
どれも自分の言葉で説明できる自信がない。
TwitterでWIREDの最新号がWeb3特集だと知り、読んでみた。
Web3の中の人×複数領域の今を熱とともに感じられる
WIREDは雑誌だ。解説書や、教科書ではない。
国内外の第一人者、Web3の中の人として、熱を持って取り組んでいる人たちの話を通し、
今何が取り組まれているのか
取り組みによって何が変わるのか?
動いているPJの具体例
が紹介される。
WEB2.0、現在の仕組みの課題・限界と、Web3による転換。
スケールの大きな話を、熱気を感じつつ読める。
トピックは
Web3と個人主義
NFT(野球カードになぞらえて)
音楽
民主制
遊びと労働
ウェルビーイング
など。
Web3の基礎理解や、100の用語集も付けられているので、全体感もつかみやすい。
単純なWeb3礼賛ではなく、懸念や批判も扱われているので、問題点も理解できる。
印象的だった、Play to Earnと資本家・ギグワーカー
個人的に印象的だったのは「Play to Earn」により、プレイヤーを束ねて稼ぐ資本家が登場するという構図だ。
資本家が元手を使ってNFTのキャラクターを育てる
プレーヤーが、代理でゲームを行い、収益を稼ぐ
稼ぎの一部は資本家の手数料となり、残りがプレーヤーの取り分となる。
個々人が楽しむものというのがこれまでのゲームのスキーム。
そこに「稼ぐ」要素が入ることで、資本家と労働者の階級が生じ、ゲームが仕事になる。
プレーヤーはゲームをしている人、というよりはウーバーなどのギグワークをしているという方が近い。
なお、紹介されていたAxie Infinityというゲームでは、受託はフィリピン人プレーヤーが多いとのことだった。
誰の、何のためのゲームなんだろうか、という問いが自分の頭の中に残った。
革命前のバブルの中にいるのかもしれない
日本版編集長、松島さんのEDITOR'S LETTERに、
ティム・オライリーの
「あらゆる産業革命の前にはバブルがあった」
という言が紹介されている。
ドットコムバブルの崩壊後、数年立ってWeb2.0にスポットライトが当たるようになった。
Web3のバズワード化、NFTアート、Sandboxの土地の高騰など、未来への希望と熱狂の中で新たな未来が生まれつつあるが、一筋縄ではいかないのかもしれない。
今後も情報を追っていき、自分の頭で考える
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