イラストコンテストを開催するメリットは“選べること”。 年間約70回コンテストを運営しているGENSEKIの知見
GENSEKIについて
「GENSEKI」は2021年から始まった、日本最大級のイラストコンテストサービスです。
これまでGENSEKIは、200回以上のイラストコンテストを実施してきました。年間にすると約70回という高い頻度での開催は、他でも類を見ない活発さです。サービス登録クリエイターは28,000人以上、利用企業は約80社と、どんどんその数を伸ばしています。
この記事では「イラストコンテスト開催のメリット」「イラストコンテストの事例」をお伝えします。
イラストコンテストを開催するメリット
イラストコンテストとは、お題を設定し、そのお題に応じたイラストを多くの人から公募するものです。さまざまなジャンルのクリエイターから作品が寄せられるため、多くの個性あふれる作品から選定できることが特徴です。コンテストを開催するメリットは以下のようなものがあります。
優れた作品に出会える
コンテストでは大勢のクリエイターから作品が寄せられるので、ハイクオリティで個性的な作品が多く集まります。その中から優秀作品を選ぶことができるので、より目的に即した理想的なイラストに出会える可能性が上がります。これまでの発注スタイルや、自社からは出てこなかった素晴らしいアイデアに巡り合うことができるかもしれません。
GENSEKIが開催してきたイラストコンテストの平均応募数は300作品です。さらに最大で1,000作品以上の応募実績があります。
ユニークなクリエイターを発掘することができる
コンテストには、有名なクリエイターや駆け出しのクリエイターまで多くの人が集まります。その中には、まだ世間には知られていない個性的な作品を生み出す人も。イラストコンテストをきっかけに、次世代のクリエイターを先んじて発掘することができます。クリエイターとのつながりが、自社にいい効果をもたらしてくれるかもしれません。
GENSEKIでは宝島社と「このキャラクターがすごい!」大賞を開催しました。宝島社はコンテスト終了後も、大賞をとられた「やえちん」さんと継続的にコンテンツを制作しています。
宝島社『このキャラクターがすごい!』公式Xアカウント
くまっちょの毎日ニコニコ筋肉占い
(「このキャラクターがすごい!」大賞の詳細については後述)
応募クリエイターが拡散することで自社のブランディングにつながる
応募した作品をクリエイターがSNSなどで告知してもらえると、主催企業のブランディングにつながります。通常の発注では、企業とクリエイターの二者間で完結してしまいますが、コンテスト形式にすることで世間的な広がりが期待できます。
GENSEKIで開催したイラストコンテストのインプレッションは、平均300万ほどになっています。
イラストコンテストの活用事例
イラストコンテストで応募されたイラストの中から優れたものを選定し、さまざまな企業活動に活用することができます。活用事例としては以下のようなものがあります。GENSEKIの実績とあわせて紹介いたします。
自社キャラクターの創出
デザインの公募
ファンアートコンテスト
自社キャラクターの創出
『このミステリーがすごい!』大賞を主催する出版社の宝島社が、自社で活用するキャラクターを募集したコンテストです。ちょっぴりシュールなかわいい動物キャラクター」をテーマに作品を募り、810件と非常に多くの作品が集まりました。
大賞を受賞したキャラクターの「くまっちょ」は宝島社「オトナミューズ」の連載コンテンツとして採用されました。
デザインの公募
KURANDとGENSEKIがコラボし、イラストレーターとのコラボラベルを10種類制作しました。
9種類は絶大なフォロワーを誇る9名の人気クリエイターが担当し、残りの1種を「水色×女の子」をテーマに作品をコンテストしました。イラストレーターとしては自分のイラストが人気クリエイターと横並びで販売されるチャンスとなります。このため、SNS上でも大きな反響がありました。
大賞を受賞したイラストは、「KURAND 酒ガチャ収穫祭」の商品ラベルに採用されました。
ファンアートコンテスト
株式会社日本一ソフトウェアのゲームソフト『グリムグリモア OnceMore』の発売を祝し、GENSEKI主催でファンタジー世界の「モンスター」を描くイラストコンテストを開催しました。ゲームで使われたキャラクターのファンアートと、応募者オリジナルイラストの両方の応募が可能な形式にしています。
審査員としてゲーム会社の株式会社日本一ソフトウェア、ヴァニラウェア有限会社を迎え、199件の作品が集まりました。クリエイターを含めたファンと共に大きな盛り上がりを創出することができました。
デザインの公募+ファンアートコンテスト
日本プロ野球の東京ヤクルトスワローズ公式マスコットキャラクターを長年務めている「つば九郎」が日本プロスポーツ史上初となる主催試合(ホーム)での2000試合出場記録を記念し、つば九郎本人が熱望していた「とりごや(つば九郎のお家)」のデザインコンテストを開催しました。
全209作品の中からつば九郎自身がデザインを選び、応募作品をベースに神宮外苑内に「つば九郎ハウ巣」を建築しました。
知っておきたいポイント
作品の扱い方
コンテストの優秀作品を自社のPRに活用する場合は、先にクリエイターと著作権について合意を取っておく必要があります。もしやり取りをおろそかにすると、クリエイターとの関係も悪化し、自社の信用毀損につながる危険も。作品の扱い方はクリエイターと事前にしっかり確認をしましょう。
AI使用と剽窃
近年ではAIによる生成作品も増え、どれがクリエイターの手で実際に描かれたものなのかを見分けることが非常に難しい状況にあります。別作品のトレースなどによる剽窃問題も起きています。もしそうした作品を受賞させた場合、炎上につながるおそれもあるため、しっかり注意しましょう。
GENSEKIではクリエイターとのコミュニケーションはもちろん、剽窃問題についても長年イラストに携わった実績をもとにしっかりサポートいたします。
コンテスト開催の費用について
イラストコンテストの開催には、企画、スケジューリング、LP作成、外部への告知など、審査……など、さまざまなタスクが発生します。そしてその多くが社外とのコミュニケーションが発生するものであり、ひとつひとつのタスクを消化するのにも時間がかかるものです。
コンテスト開催を外部に依頼したときの一般的な相場は、だいたい200万〜500万円ほどです。依頼主のタスクは予算が大きくなると減るようなパッケージングになっていることがほとんどです。
GENSEKIでは100万円からイラストコンテストの開催をお請けしています。ご依頼いただいた場合は、煩雑なタスクはGENSEKIに丸投げいただくことができます。
いい作品を送ってもらうためのヒケツ
コンテストを開催したからといって、必ずしもいい作品が集まるわけではありません。
よくある失敗例は、応募作品のクリエイティブにかかる要件を細かく決めてしまうことです。イラストに「開催企業指定のテキストを入れる」「開催企業指定の素材を使う」などとすると、創作の自由度が狭まって、似たような作品が集まってしまいます。
何を作りたいのかデザインやアイデアが明確であれば、コンテストを行わずに、クリエイターに発注して制作した方が、より理想的なものに仕上がる可能性が高いです。
いい作品を送ってもらうには「自社のオリジナルキャラクターを商材と絡めて作りたい」といった広がりがあるお題を設定するのがいいでしょう。クリエイターも応募しやすくなり、自社では思いつかなかったようなアイデアを送ってもらえます。
このように、「具体的なイメージは決まっていないけど、多種多様なアイデアや作品を集めたい」というときにはコンテスト形式がマッチします。
問い合わせ
GENSEKIではイラストコンテストを数多く開催し、数多くの企業さまから反響をいただいています。
「コンテスト開催をお願いしたい」「詳細な資料がほしい」「とりあえず相談したい」というときには下記フォームよりお気軽にご連絡ください。
構成協力:神田匠