イメージで覚える前置詞 To
In、On、Atなどの前置詞は細かな和訳を一つ一つ覚えるのではなく、コアとなるイメージを理解する事で、使いこなせるようになる!というお話を今まで下記記事で述べて来ました。
今回は第六弾!
Forと混同されることも多い前置詞Toについて書いていきたいと思います。
To(向かっている。到着点も含む)
Toのイメージはどこかへ向かっていて、到達点までたどり着いているイメージです。前回記事で述べたForは「向かっている」というイメージだったのに対し、Toは「向かっているだけでなく、到達している」イメージを含みます。
She went to Hokkaido
(彼女は北海道へ行きました)
I walked to the station yesterday
(駅まで歩いて行った)
その為、上記2つの例文のように、どこかに違う場所に向かっていて、且つそこに到着している意味を含ませたい時に使えます。
またこの到達の意味は場所以外にも使えます。
He send a birthday card to his girlfriend
(彼は誕生日カードを彼女に送った)
It’s ten to nine
(9時10分前です)
1つ目の例文のように対象を人にして、何かを送ったと表現する場合や、9時という時間に到達するまでは10分と考えて、〇〇分前という言い方が出来ます。
他にも抽象的な概念で「到達」というイメージを捉えて使うことも出来ます。
I was bored to death listening to that lecture this morning
(今朝の講義は死ぬほど退屈だった)
I answered their questions to the best of my knowledge
(彼らの質問に知っている限りのことを答えた)
1つ目の例文のように死ぬ(death)ところまでbored(退屈)が到達した
或いは2つ目のように、the best of my knowledge(知っている限り)のところまで到達した状態でanswer(答えた)したと考えて、toを用いています。
最後に
Toについては「向かっている、到達点含む」というイメージさえ掴んでいれば、あとの用法はそこから派生して使いこなせるかと思います。
よく混乱されるForとの違いは、繰り返しになりますが、Forは単純に「向かっている」というイメージのみを指し、到着しているかどうかは問題にしていない一方、Toは到着しているイメージまで含みます。
このコアイメージをしっかり焼き付けて、 Toという前置詞を使いこなしてください!
少しでも役立ったと思って頂けたなら、何卒何卒この私に、ビール代を1杯よろしくお願い申し上げます!