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浜辺で形を超えてほどける…海辺の体話舎2024

 去年から復活した海辺の体話舎。年一度の海辺でのワーク、リトリートの報告です。
 天気危ぶまれつつも今年も恵まれ、日常から一時離れて海辺での時を過ごしました。

 普段よりもじっくりといられるのも海辺ならではの豊かさ。砂浜にゆったりと寝転がり日頃の力みや緊張をほどき心身伸びやかに。海のさまざまないのちやエネルギーに気づきは自ずと多く、みるみるからだはほどけ、その人の持つ美しさが溢れ出てくるのには見ていても驚きます。


 美しい瞬間は結果でしかなくて、いつもよりもよりゆったりと心身の感覚が内外に開かれ意識を超えて、その感覚自体となって味わえた時に自ずと立ち現れてくる。興味深いことに自身のことだけを感じるのみではそこになかなか至れず、周囲とともに一体となるからだの感覚が内外を感じ、その変容をそのものとして身心を超えて開かれ味わう中で現れ出てくるように思われます。放下という状態に近いのかと。

 夜は海からの赤い月の出に揺れ輝く静かな波間の先のしじまに吸い込まれるよう
 朝は日の出を浴びからだ中の気を巡らせ深い呼吸そして声をからだごとで投げかけて。

 寄せては返す波と足裏で刻々と洗われる砂、広々とした空と海と風と流れる雲と波の音、、そんな光景の中に身もこころもとっぷりと浸る。

 夕食は海の幸をたっぷり戴き、翌日は火を起こして空の下でブランチ。身も心も血肉喜ぶ感謝の二日間。

 科学技術の進展により人がロボット化していると言われ、様々な場で見栄えや形、高度な技術がますます優先して求められる今の社会。からだごとの動きや身体感覚は減る一方で、形などの見た目への意識や、最短距離、時短、頭脳優先で意志の力で行おうとするために、心身はますます緊張を強いられて、からだは硬直し痛めやすくなっているよう。

 そうした日々から一時離れ、海辺で心身を解き放ち、からだの内外を味わう伸びやかな時間…私たちにはそんな時がますます必要となっているだろうことをまた実感する。
 また来年もおこなおうと話しています。よろしかったら一緒にどうぞ。

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