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状態句 009 | 四行詩

春の幽霊が舞った跡を、遠くから指でなぞっている

その動きに乗って文字が浮かび、遅れてきた追悼を運んでいる

木々の合間から差し込む光が、霧雨の表面で反射している

くすくす笑いが聞こえ出し、これで良かったのだと知るに至っている

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