滋賀県高島市【中江藤樹記念館】
この記念館は、中江藤樹生誕380年を記念して、
昭和63年に建設されました。
館内は、中江藤樹に関する資料や遺品のほか、
安曇川町の歴史や文化に関するものが、多数展示されています。
中江藤樹は、1608年(慶長13年)近江国高島郡小川村で、
農家の長男として生まれました。
9歳の時、武士であった祖父の養子になり、鳥取米子に移住します。
10歳の時、藩主の国替えにより伊予国大州へ移住し、
27歳の時、母への孝行と健康上の理由により脱藩し、近江に帰郷します。そして、郷里である小川村で私塾を開きます。
これが藤樹書院のはじまりです。
はじめは朱子学を勉強しますが、後に陽明学に傾倒し、
日本陽明学の祖といわれるほどになります。
代表的な思想には、「致良知」があります。
これは、「良知」という美しい心をもって、
日々過ごすことが大事だということです。
有名な門人には、熊沢蕃山がいます。
没後には、近江聖人といわれ全国にその名を知られます。
ちなみに藤樹という名は、屋敷内に大きな藤の木があったことから、
門下生が付けた名前です。
滋賀県が生んだ偉人の足跡を、この記念館で学んでみては
いかがでしょうか?
<所在地> 高島市安曇川町上小川69番地
<アクセス> JR安曇川駅下車徒歩約15分
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