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蓮實重彦、黒沢清、尾崎世界観、中田クルミ、中島歩ら、各世代のアーティストから『お引越し』へ、そして"相米愛"あふれるコメントが到着!

 『セーラー服と機関銃』『台風クラブ』などの相米慎二監督作品『お引越し』、『夏の庭 The Friends』が4Kリマスター版として12月27日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開いたします。

この度、相米慎二監督2作品への絶賛コメントが続々到着‼
『お引越し』へ、蓮實重彦、黒沢清、中島歩、尾崎世界観、中田クルミら5名の著名人よりコメントが寄せられた。

映画評論家の蓮實重彦は「相米慎二の『お引越し』は傑作だといわねばならない」と相米監督後期を代表する作品を力強く絶賛。
相米監督に師事した黒沢清監督は、「あの破天荒な相米監督が、ここまで完成した破綻のない作品をつくれるとは」と相米監督のキャラクターに触れながら作品を称賛。
また、相米監督ファンを公言する俳優の中島歩は、「相米映画の子ども達には職業俳優からはこぼれ落ちてしまう心と身体の躍動があります」と俳優ならではの視点で演出の魅力を語る。
さらに、クリープハイプの尾崎世界観は「こんなにもしなやかな心で、自由に迷いながら、ただじっと世界を見つめる。そんなレンコは、大人より大人だ」と主人公レンコの視線に寄り添ったコメントを、
俳優の中田クルミは相米監督作品との出会いのエピソードを交えたコメントを寄せるなど、各世代のアーティストからの絶賛の声が相次いだ。

没後20年以上経ってもいまなお相米映画に出会う若い世代が増え、多くのアーティストや映画ファンから愛され続けている。

◆コメント一覧

※敬称略

『お引越し』

相米慎二の『お引越し』は傑作だといわねばならない。
——蓮實重彦(映画評論家)

あの破天荒な相米監督が、
ここまで完成した破綻のない作品をつくれるとは。
——黒沢清(映画監督)

相米映画の子ども達には職業俳優からはこぼれ落ちてしまう心と身体の躍動があります。
物語も演出もカメラもこの子ども達の後を追いかけるしかないのです。
——中島歩(俳優)

こんなにもしなやかな心で、自由に迷いながら、
ただじっと世界を見つめる。
そんなレンコは、大人より大人だ。
4Kリマスター版公開、おめでとうございます。
——尾崎世界観(クリープハイプ)

大学の図書室で初めて相米作品と出会い、この映画を小さな画面でかぶりつくように見た記憶は今でも鮮明に残っています。
4Kで鮮やかに蘇った世界はあまりにも眩しく、映画が持つ神秘的なエネルギーで心臓を鷲掴みにされます。
レンコの表情、一挙一動全ての躍動感がブラッシュアップされ、鮮烈な思い出が更に色濃く塗り替えられました。
私も映画を信じたい。
そう改めて思わせてくれる、かけがえのない一作です。
——中田クルミ(俳優)

【STORY】
『お引越し』

両親が別居。 はじめは家が2つできたと喜んだレンコも、次第に自身を取り巻く変化の大きさに気づかされていく――
京都に住む、明るく元気な小学6年生、レンコ。
父ケンイチが家を出て、母ナズナとの二人暮らしが始まった。
ナズナは新生活のための規則を作るが、変わっていこうとするナズナの気持ちがわからない。
レンコは、離婚届を隠したり、自宅で籠城作戦を決行したり、果てにはかつて家族で訪れた琵琶湖への小旅行を勝手に手配する…。

1993年/124分/日本
監督:相米慎二
脚本:奥寺佐渡子、小此木聡
原作:ひこ・田中
製作:伊地智啓、安田匡裕
撮影:栗田豊通
出演:中井貴一、桜田淳子、田畑智子、笑福亭鶴瓶

『夏の庭 The Friends』
「死」への興味から、奇妙な老人と関わりを持った小6トリオのひと夏の成長記。
木山、河辺、山下の小6トリオは、祖母の葬式に出席した山下の話を聞き、「死」に興味を持ちはじめる。
近所に住む一人暮らしのおじいさんがもうすぐ死にそうだ、と聞きつけた3人は、家を張り込むことに。
はじめは少年たちを追い返そうとしたおじいさんも、次第に彼らを受け入れ始める。
そんなとき、ひとりぼっちのおじいさんのために、3人はある計画を思いつく…。

1994年/113分/日本
監督:相米慎二 脚本:田中陽造 原作:湯本香樹実 撮影:篠田昇
出演:三國連太郎、坂田直樹、王泰貴、牧野憲一、戸田菜穂、笑福亭鶴瓶

12月27日(金)より
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、
新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開

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