ぶっ倒れないようにレバーの唐揚げを食べるのだ
世界が回る。
ぐるぐると。
そのまま後ろにどすんと倒れてしまえば楽になるのだけれど、昼下がりの路上でそんなことをしたら、頭を打ったり骨を折ったりしそうなので必死で耐える。
怪我はなくても、突然倒れた人間に、周りの目は結構冷たい。
暑い日だった。
自転車をこぎながらうんせうんせと坂道を上っていた。
風があって涼しいなと感じたのは家を出て数分くらいなもので、あとはひたすら暑い。
緩やかな上り坂が延々と続く道を、歩いた方が早いんじゃないの、というくらいのろのろと自