多職種との連携が拓くデザインの可能性【ビットキー】
こんにちは、ビットキーでデザイナーをしている🐰です。
普段はUI/UXデザインを中心に、プロダクトに関連するさまざまな業務を担当しています。以前、こちらの記事でビットキーのデザイナーならではのユニークな仕事をご紹介しましたが、今回は、私たちが日々どのような職種のメンバーと関わりながら仕事を進めているのかをご紹介したいと思います。
▼ 仕事内容については以下からご覧いただけます!
連携が支えるビットキーのデザイン
デザインは単なる「見た目」を超え、事業の成功やユーザー体験に欠かせないプロセスです。ビットキーのデザイナーは、その価値を実現するために、多岐にわたる領域をカバーしながら、社内のさまざまな職種の方々と密に連携しています。
デザインチームが担当している領域は以下です。(2024年11月時点)
たとえば、ソフトウェアのUI/UXでは、ユーザーの属性や端末の特性を考慮し、最適な体験を設計する必要があります。この幅広い業務を高いレベルで実現するために、私たちは社内のさまざまな職種と密に連携し、それぞれの専門性を掛け合わせています。
連携から生まれる効果:多職種がもたらす視点
実際に他部署との連携を通して、以下のような効果を感じています。
課題の解像度が上がり、アウトプットの質が向上する
デリバリーまでのリードタイムが短縮される
多角的な視点を取り入れることで、パソコンの前での作業だけでは気づけなかった事象を把握し、課題を俯瞰して捉えることができるようになりました。これにより、小さなインサイトを見逃さずに拾い上げ、少ない工数でよりインパクトのある改修案を検討することが可能になりました。
さらに、日頃から連携し信頼関係を築くことで、他職種のメンバーにも気軽に確認ができる環境が整い、課題解決の効率化やデリバリー速度の向上を実現しています。
現場の声に見るデザインチームの価値
デザインが形になる背景には、さまざまな職種との連携があります。そこで、デザインチームと連携する機会の多い他職種のメンバーに、「印象に残った取り組み」について聞きました。現場のリアルな声とともに、連携から生まれた成果をご紹介します。
VPoP (プロダクト最高責任者)
いきなりの無理難題なお題に対しても、デザイナーが限られた情報の中で一人一人の理解を言語化し、それぞれの特色をつけて、数多くの提案をしてくれます。コンペは、ブースの展示物やプロダクトロードマップのビジュアル、プロダクトのシールなどアプリやウェブのUIではない領域でも積極的に取り組んでくれることに感動しています。いつも最終的にどれを採用するか悩みます...ひとつのコンペで出たクリエイティブをいろんなところで活用できています。
プロダクトマネージャー
課題感を伝えると情報の収集と整理を始め、実現したい状態を定義してカスタマージャーニーを引いて、開発メンバー・ビジネスメンバーを巻き込んで議論を進捗させてくれます。特に情報整理は秀逸で、構造的に事象を捉えられるように整頓してくれるため、問題解決にあたりブレることがなく、違う視点の案をくれたりもします。めちゃ助かってます。また、こちらが言わずとも「未来の理想状態はこうだ」という思考を飛躍させた案を提示してくれるため、「理想体験研究所」という会を不定期で開催したりしてます!
ソフトウェアエンジニア(Web/Mobile)
ユーザー体験の整理はもちろん、考えられる事象の洗い出し、抽象化、構造化をして提案してくれる。パスコードの提供の仕方について改善を考えるときに、いろんな設定や使い方について網羅的に洗い出し整理した上でより良いと考えられる提案をしてくれました。ひとえにパスコードといっても「桁数」「インターバル」「入居空室モード」「共有部と同一」「専有部ごとに異なる」「業者が個人/法人」「業者の管理部がある」「業者がスマホ使える」「業者がメールできる」...など多くの運用におけるパラメータや利用者想定の違いなど、多岐にわたる想定をした上で優先的に考慮すべき観点を抽出して、どう考えるのが良いか理由を添えて納得感のある提案をしてくれる。特に抽象化・構造化してくれるのが助かる!開発時にも整理はしますが、開発者目線とは異なる観点で整理してくださることもあり、より豊かなモデルの醸成に非常に役立てさせてもらっています!
理想的な形はなんなのか、お客様が幸せになれる機能のカタチってなんだっけ?を常に話し合えること。
実装するうえで現状むずかしいこと、そのタイミングでは避けた方がいいことなど理想と乖離せざるをえないことがあります、その時その場で最高により近い形を協力して考えることができています。
カスタマーサクセス
お問合せの事象から挙げた課題をこの1年かけて議論を重ね、デザインチームにUIUXを検討してもらい、実装してもらってきました。まずこの取り組み自体がとても良いサイクルを生んでいると感じています。
特に、「パスコードの登録方法がわからない」「NFCカードの登録方法がわからない」というお問い合わせに対して、ホーム画面でのショートカット導線、入居オンボーディング時での登録案内を入れることで、月別推移としては確実に問合せが減少しています。私たちが問合せを受け、その解決策として提示するイメージをそのまま形にしてくれたり、期待を超えるイメージ、体験を更に提案して作ってくれるデザインチーム、マジリスペクトです❤️
ファームウェアエンジニア
イベントストーミングなどにおける、ユーザー体験についての議論が印象に残っています。エンジニアは技術要素、技術的にできることを出発点に設計してしまいがちですが、デザインチームは「この状況でユーザーは何を感じているか」、「どのような情報を提示すべきか」など、体験全体の流れを設計してくれていると感じます。
ハードウェアエンジニア
HID(Human Interface Device)的な観点で幅広く見てくれる。マニュアル等では、誤解がない、より分かりやすい、より見やすい表現・記載をいつも提案してくれて、製品のわかり難さを補ってくれています。製品自体ももっと見易くわかりやすいものにしていかないと、と刺激を与えられております。開発中の新商品についても、より連携して開発していけるのを楽しみにしています。
技術広報
カンファレンス用コンテンツ (フライヤーやアートボードなど) のデザインがいつも素晴らしいです!「見た人にどんな印象を与えたいか」といった抽象度の高い情報から、いつも期待以上の成果物を提供してくださっています。見た目がわかりやすいでなく可愛らしかったり、つい気になってしまう "何か" をプラスした提案に驚かされます。
▼過去の制作事例はこちらからご覧いただけます!
【📢告知】イベント出展のお知らせ
さて、そんな私たちですが、このたび Spectrum Tokyo Festival 2024 へのブース出展が決まりました🎉 私たちが普段どんな仕事をしているのかや、ビットキーのプロダクトについて知っていただけるようなコンテンツを用意しています。ブースでの施策や体験設計にもこだわっているので、参加予定の皆さんはぜひ、遊びに来てください!
連携をさらに拡大し、より良いプロダクトを目指す
私たちは、「社内に連携しなくて良い職種は存在しない」と考えています。
例えば、一見デザインとは無関係に思える法務チームも、プロダクトで使用する仕組みに関連する特許や意匠の登録状況を確認し、知的財産権の観点からサービスを安心して展開するために欠かせない存在です。
また、営業チームと連携することで、営業現場での成功事例や失注ポイントを把握することができます。どの機能が顧客に喜ばれているのか、どこに課題があるのかを明確化することで、より効果的なプロダクト改善も期待できます。
実際に他部署との連携を通じて、課題の解像度が上がり、アウトプットの質が向上していることを実感しています。このような多角的なアプローチは、連携なしには成し得ません。
今後も他部署との連携をより一層深め、多様な視点を取り入れながら課題に向き合い、デザインの力でビットキーのプロダクトをさらに進化させていきたいと考えています。
一緒に働きませんか?
ビットキーの目指す世界を実現していくためには、まだまだ多くの力が必要です。他職種との連携を通してプロダクトやユーザーの体験に磨きをかけていきたい!という方はぜひカジュアル面談でお話ししましょう。どうぞよろしくお願いします!
\ 記事を書いたメンバー /
🐰
ビットキー2年生。
人混みを最短で抜ける特殊能力を持っています。