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泥酔

年をとるにつれて、酔いがまわるまでに時間がかかるようになった。酔いがまわるまでに時間がかかるようになるのに合わせるように、酔いが覚めるまでに時間がかかるようになった。

一次会で飲んでいるときは、正気なつもりなのだが、家にたどり着く頃に、どかんと酔いがまわってくる。

昨晩は家にたどりついて、風呂入ってビールを飲みながらテレビ見ているうちに寝落ちして、そのまま朝までリビングの板張りの床で寝てしまった。妻が哀れと思ったのかシーツをかけてくれていた。

正気のつもりで調子にのって2次会でウイスキーのような度数の高いお酒を飲むと前後不覚になる。

飲み会の翌朝は、気分にまかせて余計なことを言ってしまったんじゃないかと心配でならない。泥酔して抑制のタガが外れて本性むき出しおじさんになってしまうことが心配なので、よほどの義理でもないかぎり10時前には飲み会終了、家に帰るようにしている。

若い時は、早く酔っ払ったもん勝ちだと、無茶なな飲み方をしても誰か面倒を見てくれたが、年寄りが酔っ払って本性むき出しになったら、多分、誰もも受け止めてくれないだろう。

若いときは若いなりに、年とれば年をとったなりに、心配事がある。

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