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生きることすべてが旅をしているようなもの。

 どんな時代になっても、生きてること自体が旅をするのと同じだと最近特に思う。日常のルーティンに謙虚に向き合っていても、光と影の法則みたいに、記憶に焼き付けたい非日常を求める気持ちは誰にも止められない。

 去年は見送った夏の旅行。

 今年はどうしたものか?世の情勢、雰囲気的には自粛になるんだろうな…と複雑な思いの中。去年の夏が一度切りであったように、また今年の夏も今年でしか味わえない。二年目になるこの長い闘いに気を抜いてる場合じゃないが、だからといって義務を果たすばかりの偏りから、本来の自由までも奪われたくない。きちんと最新の注意を持ち合わせながら、その抜け道を的確に冷静に擦り抜けてやる。無意味な常識より活きた良識を。しっかりと情報と知識の隔たりを埋めながら、どんな状況でも「出来ない理由」を数えるより「出来るようにする理由」に臨機応変に向き合って来て現在が在る。

 都会で暮らしていると、自然に触れる機会は少ない。解剖学者の養老先生も言っていた。ちょっと疲れた時ほど自然が癒やしを与えてくれる。人間も自然の一部なのだから、有り難く恩恵を受け取ればいい。それを忘れることは生命に負荷をかける一因となる。山男はだから存在するのか。あ、話しが逸れました…。

 山に行こう。

 そんな感じで二泊三日の信州へ旅に。


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 カーテンからの木漏れ日か…鶯の美しい囀りで目が覚めて、隣のベッドに眠る夫を素早く静かに起こして、一緒に枕に身体をうずめながら、「聞こえる?綺麗だね!」と感激しながら小声でこそこそ、のんびりと。

 それから、朝の森林浴。

 空気がヒンヤリと清々しく、深呼吸。

 初の二階建てのコテージに、子供達は大喜び。普段がマンション住まいだと一軒家の雰囲気を楽しめるのも新鮮なよう。子供は2階へ、大人は1階のリビング続きの部屋へ。

 調理は禁止(ポットにお湯くらい)なので、夕食と朝食は本館のホテルで。椅子に座れば、絶妙なタイミングで運ばれて来る食事は最高。今回はフレンチのコースで、中学生になった娘も同じ料理を。息子は洋食プレート、ドリンク、デザート付き。娘は、初めて目の前にする並んだシルバーのカトラリーに緊張しているようだったけど、ソーシャルディスタンスで、家族ごとの静かで穏やかな空間だから、提供される食と時間を最大限に愉しめば良いだけ。ちょっぴり大人の階段を登り、良い経験をしたようです。


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フグの冷製マリネ(湯通しと揚げの二種)夏野菜添え。

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牛ロースのステーキ。

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太刀魚のロール(中は鯛のすり身)バターソース。

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ズッキーニと胡瓜の冷製スープ。

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枝豆のずんだ風プディングと桃のジェラート。(ケーキは見事に忘れる)

 料理は一部です。名物な焼きたてパンの各種も撮り忘れ、すみません、普段から写真を撮る習慣を持ち合わせていない為、食べてしまってから気づいたり…一杯だけ食前酒を嗜みながらでしたので、「ママ忘れてるよ」と娘が撮影していました。まあ、食事は温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、ということで。食べることに集中しました。

 でも、美味しいけれど…40代ともなると…「フレンチを二夜連続は、さすが胃袋に重いね」と夫婦で顔を見合わせました。

 …という朝は和定食。

 ホッとしました。日本人の原点。「朝は食べられないかもしれない」と口にしたのが幻のように、ほぼ完食。


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(撮影する前に、おろしに醤油をかけてしまう)写真記録が上手な人を尊敬します。

 ごはんを食べたら、散策に散策は続く。

 三密を避けながら、(実際そこまで混んでいないのもあり)わりと広いコースでゴーカートに乗ったり、流れるカヌーのアトラクションでスリルとスプラッシュでビショビショになったり、ミニSLに乗り水辺付近を散策したり。お外はいい。

 リフトにも乗り山花も愉しみました。


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山の夕暮れ時。

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気温も低くて涼しい。

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ユリが濃厚な薫りを。(ある人を脳裏に浮かべて)


 ホテルでは屋内のプールと、ボーリングを。

 ここでも貸し切り状態に近いので、密に気を揉むことも少なく、穏やかに過ごせました。手洗い、うがい、消毒、検温にも気をつけて。


 最終日。最近ハマっているお蕎麦を食べに行きました。蕎麦界のレジェンド高橋邦弘氏が開店したお店。(完全うけうり)

「山梨 長坂 翁」

 旅先で、蕎麦を食べるんだったら…翁に行ってみたい!と願いが叶いました。

 二八の田舎そば。

 太い。


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 普通のざる蕎麦と違い、啜るようには食べられなかったけど、太い蕎麦の無骨ながらも甘みを感じられる風味とモチモチの食感が、とても美味しかったです。(と、食通風らしい感想でまとめる)

興味ある方は検索してください。(旅日記なので、詳細はあえてリンクはせず、知りたいことはそれぞれにと…食べログでもなければ、PRでもないので省きます!)

なので、写真をどうぞ〜


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正面入り口。

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森の中の隠れ家的。

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爽やかな森の中の待合所。

染み入るような蝉のBGMつき。

いらっしゃいませ、向日葵。

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やっぱり、蕎麦アイスも食べれば良かったな…(食欲ばっかり)

 今回の宿、コテージには暖炉もあったので、季節を変え、冬景色に訪れるのも良いだろうな…と未来に希望と空想を。

  ついでに…

 旅の個人的なお土産は…

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 旅するLu Lu Lun  山梨・長野限定のフェイスパックを。大好きな桃の瑞々しい香り。小さな幸せで日常を埋め尽くす。大切。

 夏から秋へ、肌の乾燥には気をつけましょう。夏の山は陽射しと空気で乾燥しました。

ということで、こちらは帰宅後のスキンケアにクリニーク。若い頃は良さが実感出来なかったけれど、ドクターズコスメとして低刺激で、やっぱり優秀。

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 とろみある化粧水なのに、ベタついたりせず浸透性が非常に高い。叩かないように、擦らないように、素手で丁寧にひたひたにパッティングを。優しい潤いで満たされてゆく。

しっとりでさっぱり。保湿が難を遠ざける。

目を閉じると、

モチモチモチモチモチモチモチモチ…

生まれたばかりの赤ちゃんのよう…

とまた脱線しながら、旅日記おわり。


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