子供の人生を縛らないために
両親や、親戚から向けられる子供への発達期待は、ほどほどに。
というテーマで書きますね。
『シャイン』(Shine)は、1996年に公開されたオーストラリアの映画で、実在の天才ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いています。 主演:ジェフリー・ラッシュ
ストーリー
父親が、自分の子にピアニストになることを異常なほど押しつけて、最後は、本人の精神を崩壊させる映画です。
著者は、5歳の時から、クラシックピアノを習っていましたが、楽譜を書き写したあと、音階を変えて、移調したものを譜面に書き起こすという作業をしていました。
そのおかげで、絶対音感があり、耳で聞いた曲を再現して、歌ったり、弾いたりしていました。小学生の間まではその能力がありました。
中学生に入ってからは、吹奏楽でその力を発揮。伴奏もしていました。
音楽の成績はつねに5でした。
それ以降は、譜面が読めるのと、リズムがとれるのと、音程を外さないので、即戦力として、合唱で発揮していました。
私の場合、ピアノは、中級程度の教材を弾いていたタイミングでやめました。
1日6~8時間の練習は、大切な時間をうばわれるだけでした。
獲得(かくとく)と、喪失(そうしつ)という概念がありますが、何かの能力を得ると、何かの能力を失うようです。
楽器が弾けるようになりたかった父の想いを、強固に押しつけられていたことに、途中から気がついていました。
自分のお気に入りの曲を弾くよう、指示されている日々。
言うことをきかないと、父の機嫌が悪くなる。
ケンカすると1週間も母と口をきかないなど、父は問題のある男性でした。
自分のこだわりや、とらわれを、子供に押しつけてしまう。
多少は、だれしも子供に期待する、そんなことってあると思います。
けれども、そのこだわりが行き過ぎると、病的です😱
強すぎるこだわりのせいで、他の可能性や、現実が、視野に入らなくなります。
仏教は、そうした執着、こだわりを、煩悩(ぼんのう)ととらえて。
ソレにとらわれないように(手放すように)推奨しています。
今、一瞬一瞬を感じて、生きていないと、人は判断をあやまります。
何かを数十年も押しつけられている方は、家族以外に助けを求めてください。
相手に訴えたところで、相手がその考えにとりつかれているため、何を言っても通じませんので、ご注意ください。