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人生に影響を与えてくれたもの【表現者:はるか】
人生は一度きり、人間は全くおんなじ人間は存在しない。生きている中で、いろんなことから影響を受けていく。私が影響を受けたものについて今回は話そうと思う。
母がくれた一冊の小説は物語というより人間みたいだった
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私の人生に影響を与えてくれたものは、母がくれた一冊の小説だった。それは、中学校で朝の読書の時間があり、その時間で読む本を家で探している時だった。朝井リョウ『星やどりの声』。父親をなくした家族の話で、流れていく時間軸の中で、主人公が変わっていくオムニバス。
初めてそれを読んだ私はまだ中学生だったこともあって、衝撃が走った。そこで私は、人間をみた。物語を読んだというより、人間をみたという感じ。朝井さんの選ぶ言葉が好き。一言一言その人物が感じていること、考えていることが言葉になって文字になって私の心に入ってくる。
それは、本の中だけで生きているようには感じない。何度も読み返した。嬉しい時も、辛い時も。私は言葉が好きだ。どうやって言葉を使ってコミュニケーションをとるか考えるのが好きだ。それと共に、言葉は残酷でもあると思う。
本を読んで物語を書くようになった私は今でも影響を受けていて
言葉について考えるようになったきっかけもこの本。そして、この本を読んで、私も物語を書いてみたいと思った。その後、書くようになった。物語を考えることはとても楽しいことで、最高の現実逃避になった。現実逃避と共に、登場人物たちを通して、今自分が考えている本音なども知った。
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『星やどりの声』の影響は大きく、今でも脚本を書く時なんか、登場人物一人一人の人生を深く、丁寧に、現実に生きる人間としてなるようにしている。この本から人間を学んだ。
まだ思春期だった私は、自分以外の人間の本質を知った。きっとその時期にこの本と出会っていたからだと思う。小学生の私はまだ幼かったから、小学生の時に出会っていても影響は受けなかったと思う。
大事なのは出会ってどう感じたか。1冊の本が与えてくれたこと
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大人になりすぎて出会っても、スルーしていたかもしれない。中学生で出会ったことで、新しい趣味も見つかり、一生の宝物になったのだと思う。もっと、もっといろんなものに出会いたい。出会いは、運命、偶然、必然といろいろいうけれど、それはそれでもいいと思う。
大事なのは、出会ってどう感じたか。私と出会って何かいい影響を受けてくれたらいいな。私の人生に影響を与えてくれたものは、朝井リョウの『星やどりの声』。でもみんなが影響を受けたものは違うから、それがとても面白い。そうやってみんな人生を歩んでいくのかな。
(編集:響あづ妙)
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