好きなものを選ぶ力
今朝、ポツリと息子が言いました。
「ママ。おれ、昨日買った筆箱、気に入ってるんだ。」
普段は物静かなのによほど嬉しかったのでしょう。
「よかったね。〇〇が嬉しいならママも嬉しいよ。」
親として、子どもが幸せなのはシンプルに嬉しいことです。
■気に入った物を選ぶこと
実は昨日、筆箱を買いに行きました。
売り場にはたくさんの種類があります。
一応、学校の規定でキャラクターものはNGですがシンプルなら大丈夫です。
私は普段から、息子の選ぶものは自分で選ばせています。
洋服、靴、本、なんでも。
なぜなら自分の「好き」に遠慮しない人になって欲しいからです。
今回、息子は
●両面タイプのもの
●鉛筆削り付きじゃないもの
●色は黒かネイビー
で決めると言ってました。
なんだかんだで2個まで絞り、悩む息子。
何に迷っているのか観察すると、どうやら値段のようです。
本命はスポーツブランドのモチーフが真ん中にキラリと光り、
色、デザイン、機能性申し分なしで2400円。
もう一方はシンプルでスタイリッシュで機能的な1500円。
どうやら値段差を感じ私に遠慮しているようです。
最近、節約モードの母親(私)の言葉もあり値段が気になるのか?
しっかりした子に育ってます。(親バカ)
散々迷って決められない息子を見兼ねて言いました。
「値段は関係なく、本当に欲しいのはどれ?」
すると2400円のスポーツブランドの筆箱に決まりました。
実は初めからそれだろうな!と思っていたんです。
欲しいのが選べてよかった。
自分の気持ちを大切にして物事を選ぶのは自己肯定感も上がります。
■私の「好き」を否定された日のこと
ずっと昔のこと。
私自身が洋服を買いに行った時、今は亡き父親に欲しかった物を否定された事があります。
「そんな大人っぽい服、似合わないし下品だからだめ。」
結局その日は買ってもらえずに諦めました。
経済的なこともあり、日頃からなるべくわがままに欲しがらないようにしていましたが、久しぶりに「これが欲しい」と言ったんです。
でもだめでした。
「そうか、えへへ。やめておく。」
私は、いいなと思ったものを否定された恥ずかしさを笑ってごまかしました。
今ならわかります。
いつまでも子どもだと思っていたのに、急に大人びた洋服を欲しがる娘に戸惑った父親の気持ちも
年相応の洋服の方が、変な人に誤解されたり絡まれないであろう、と言う親の愛も。
日常の一コマですけど、好きを否定されたことって残りますね。
もちろん父親を恨んでもいないし、なんなら
もっと「これが欲しい!」と言える強さを持ちなよ!
と当時の自分に言いたいところですが。
遠慮しがちな性格は大人になった今もなかなか治りません。
■好きなものに囲まれた世界
自分がこれいい!と思った物たちに囲まれるって単純に幸せです。
息子も翌日から「絶対きれいに使う!」
と張り切って、中に入れる鉛筆、消しゴム、定規も丁寧に扱っています。
好きな物って丁寧に扱うから気持ちも整いますね。
身の回りの物、一緒にいる人、見聞きする言葉、なんでも心地よいものがいい。
そしてそれは、自分でも選べるからその選ぶ力を上げていく。
きっと丁寧に選んだその先には欲しい未来が必ず待っているはずだから。
noteをご覧いただきありがとうございました。
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