#28 合格発表まで
2022年10月末、2次試験も無事に終わった。
合格発表は1月。それまでに、各受験校や対策サイトなどで、模範解答なども発表されたけれど、私は一切見なかった。それどころか、問題用紙を見返すことすらしなかった。
この1年数ヶ月、取り憑かれたように必死に勉強してきたので、合格発表までは試験のことはすっかり忘れてしまおう。と心に決めていた。
いつも夕飯の後は寝るまでテレビもつけずに勉強していたのだけど、勉強しなくて良いとなると、「あれ?今までこの時間何してたんだっけ?」ってわからなくなるほど、自由な時間がたくさんあることにも改めて気がついた。
この有意義な時間をどう使おうか、まずは本を買うことにした。
受験勉強でお世話になった先生が勧めてくれた本2冊(「一勝九敗」柳生正著、「予想通りに不合理」ダン・アリエリー著)と、この1年間私のメンタルを支えてくれたビリギャルの原作1冊(「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」坪田信貴著)、合わせて3冊の本を注文した。
「ビリギャル」は私がこのnoteを書くきっかけになったし、「一勝九敗」は、小さな商店から大きな企業になるまでの様々な戦略が、まるで教科書で習ったような内容でとても面白かった。「予想通りに不合理」は、行動経済学を学びたいと思っていた私にピッタリの内容だった(厚くてまだ途中だけれど…)
こうやって、時間を気にせずのんびり本を読むのも久しぶりだ。
勉強を始める前にハマっていたゲーム配信YouTubeを見るのも再開した。だらだらと2時間以上、人がゲームをしているところを見るのは面白い。
そして、2次対策中は仕事もセーブしており、急ぎの仕事以外は11月以降にしてもらうようにお願いしていたため、仕事も再開し、打ち合わせなどの予定も入った。
友達とのランチやおでかけもお預け状態だったので、遊びの予定もどんどん入れた。
そして、眼科、耳鼻科、歯医者、美容院、高齢うさぎの動物病院などの定期検診も予約するなど、のんびり過ごすはずが案外、仕事と遊びと諸々で忙しい11月になった。
12月に入っても気分転換の予定でいっぱいだったけれど、少しずつ合格発表が近づくにつれて、不安な気持ちになってくる。
どうせ無理だと9割は思っていても、心の真ん中に残る1割の希望が、すくすくと育ちはじめる。
それでも、模範解答系のものは一切見なかった。まったく自信がなかったからだ。それで変に落ち込んだりしたくなかった。
とはいえ、この宙ぶらりんな期間が不安でたまらない。
そんな頃、小心者な私は占いにハマり出した。
星座や九星気術など、とにかくいろんなものを見まくった。すると、不思議なことに、どれを見ても2023年の運勢がめちゃくちゃ良かった。
占いを見ていると、「人生が変わる」とか「すごく良い運気」とか良いことばっかり言ってくれるので、「”もしかして”があるかもしれない」と、変な期待とともに、不安な気持ちが小さくなる。
こうやって人は、不安な時に優しい言葉をかけてくる人に騙されるのかもしれないなぁ、、なんて思いながら、密かに淡い期待を胸に抱いていた。
しかし、本当に奇跡は起きるのだから、人生は捨てたもんじゃないー
ー受験後に買った本3冊ー
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