#25 第2次試験 事例1〜3対策
中小企業診断士資格試験の2次試験は、試験時間80分の記述式。
与件文と呼ばれる企業の「事例」が3〜4ページわたって文章で書かれており、問いに記述式で答えていく。設問はだいたい4〜5問程度。それぞれの設問の配点は書かれていても、どうやって点数をつけているのか、正解が何のかは公表されていない。そのため、過去問集を買っても、出版社によって解答が異なるなど、なかなかに受験勉強がしづらい試験だ。
特に、事例1(組織管理)事例2(マーケティング)事例3(運営管理)に関しては、文章の読解力と、設問で何が問われているかを読み解く力が非常に重要になる。設問はそれぞれに連動していたりするので、本筋を間違えてしまうと、それだけで全問間違いレベルの大外れとなってしまう。
しかし、これが正解という公式発表がないのだから、対策の仕方が難しい。過去問に挑戦しても、自分の解答がなぜ間違っているのかが理解できない。これは、大変だぞ、、、何度も絶望感を味わいながら、わらにもすがる思いで1つの参考書を買った。
それは、これまでの合格者たちがどう解答したか、が載っている本だった。
それをみていると、どう解答した人が合格しているか、なんというキーワードがあれば点数が高いかの傾向が見えてくる。
それを見ながら、各事例ごとによく出るキーワードをまとめ、自分なりの解き方を考案した。
*以下は、私が導き出した方法で必ずしも正しいものではありません。
1)設問を見る
与件文を読む前に、どのような問いがあるのかを見る。
”何が問われているのか”が非常に重要なので、設問から「問い」と思われる部分を囲い、その「背景」と思われる部分にラインを入れた。
この時にある程度、どんな解答になりそうかを予測している。
2)与件文をさっと読む
与件文をさっと読みながら、キーワードとなりそうな箇所にラインや丸など印をつけていく。特に「強み」は波線、「弱み」は直線、「課題」は丸など、自分でルールを決めた。
3)設問にメモを書く
設問の「問い」に対応する解答を、与件文のそれらしい箇所を読み直して見つけていく。重要なポイントを設問にメモしていく。
4)解答用紙に書く
メモを見ながら、設問への解答に文章で答えていく。
絶対にやってはいけないのは創作。答えは必ず与件文の中にある。というのが2次試験の鉄則。
この方法で、自分がまとめたキーワードを使って解答していくと、だんだんと解けるようになってきた。試験2週間前には、ほぼ自分の中で解き方を確立した。
また、自分用の虎の巻として、過去問5年分+模試の各事例の設問用紙だけをプリントし、カラーペンで「問い」を囲み、問いの「背景」にラインを入れ、解答のポイントを箇条書きで書き込んだ。(上記1・3の部分)
これを、いつでも見れるようにしているだけで、どういう問いにどのような解答をするのか、の傾向が見えてくる。
試験1ヶ月前まで途方にくれていた私は、2週間前にようやく、事例1〜3の解き方をみつけ、少し目の前が明るくなった。
ー参考にした2次試験の解答集ー
*これは当時のものですので、購入される際は最新版などご確認ください
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