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【シカゴでバードウォッチング!】Canada Goose

ダウンジャケットのことではありません。(笑)

でも、ちょっとこのダウンジャケットについて書くと、人気が出始めた頃、Canada Gooseのジャケットを着ている人がシカゴのダウンタウンの目貫通りを歩いていると、追い剥ぎに遭いジャケットを盗まれる事件が多発しました。現代でも追い剥ぎがあるんです!信じられないことが起きるのが、シカゴです。自然は豊かなんですが・・・。

シカゴの治安の悪さはさておき、今回はシカゴのどこででも見ることができるこの大きな鳥について書こうと思います。

Canada Goose は、シカゴでは四季を問わず一年中、水辺だけでなく公園やゴルフ場にもたくさんいるので、鳥に興味がない人でも知っている鳥です。七面鳥ほどの大きさではありませんが、普通に見かける鳥としてはかなり大きいです。

群れでいることが多いCanada Gooseたち     ©Dan Lory
Park 566沿いの完全に凍っているミシガン湖上で     ©Dan Lory

私は、このCanada Gooseが <雁行 (がんこう)> でV字形編隊や直線を作って鳴きながら飛んでいくのを見るのが好きです。鳴き声はかなり大きくやかましいのですが、「さあ、行こう!」とか「あの辺に着水しようか?」などと仲間同士でコミュニケーションを取っているようで、それを聞くとCanada Goose語がわかったら楽しいだろうなと思います。

英語の名前がGooseですから、無知な私はずっとガチョウと呼んでいました。でも、ある時日本語名を調べて「カナダガン、加奈陀雁」と書いてあり、「ああ、だから雁行するんだ。」と納得しました。

よく考えてみれば、ガチョウは雁を家禽化した鴨の一種なので(ややこしい〜!)、日本語名に雁という言葉が使われているのは自然ですよね。「goose → ガチョウ」と単純に訳してしまうのはダメですね。

建築用語に、「雁行型」「雁行配列」という集合住宅の住戸レイアウトパターンがあるそうです。建物を上方から見ると、雁が並んで飛ぶ姿に似ていることから、この名前が付けられたということです。こんなところにも使われているぐらいですから、日本人にとって、雁が群れで飛んでいく姿は身近なものなのでしょうね。

そこで、「雁行」に当たる英語を聞いてみたら、"wedge"という「楔(くさび)形」という言葉を使って"Wedge of geese"というそうです。a wedge of cheese (V字形に切ったチーズ一切れ)と同じ感じで、ちょっと日本語の趣と違うなあと思うのは、私だけでしょうか。

日本では、雁(がん、かり)は秋の季語として使われ、日本画版画焼き物などにその姿が描かれています。雁は渡りをする鳥なので、「帰雁(きがん)」「行く雁」という言葉は、春の季語だそうです。古代から親しまれてきた鳥ですね。ただ、シカゴには一年中いるので、季節感は感じられませんが。

Canada Gooseは、オスとメスの見分けがつきませんが、一夫一婦制で同じ相手と添い遂げるそうです。どうやってオスかメスか見極めるのか、Canada Goose語をマスターした暁にインタビューしてみたいです。

白くて小ぶりなのは、Snow Goose (ハクガン、白雁)です。シカゴでは、普通のCanada Gooseに混ざっていることがあり、私は、ゴルフ場で二羽見て、はじめは白変種だと思ってしまいました。私よりバーディングをしている夫は、Snow Gooseの群れを何度も見ているようです。私もこれからは時間がたっぷりあるので、もっとバーディングに勤しもうと思います。

ゴルフ場にいたSnow Goose二羽     ©Dan Lory

日本のサイトでCanada Gooseのことを調べていたら、東京都環境局のページに「気をつけて!危険な外来生物」として取り上げられていました。北米原産と明記されていて、2015年12月に国内で確認されていたCanada Gooseの全個体の駆除が完了したそうです。(すごいというか、ちょっと怖い感じですねえ。)被害の具体例として、人への咬傷と、羽で打たれることによる打撲や骨折と書いてありますが、確かに大きな口を開けて威嚇することはありますが、羽で打たれて人間が打撲や骨折をしたというのはシカゴでは聞いたことがありません。日本人の方が攻撃されやすいのでしょうか。小さくて、細いから?(笑)

この口で咬まれたら怪我するかも     ©Dan Lory

最後にCanada Gooseの雛の写真をどうぞ。鳥でも動物でも、やっぱり赤ちゃんは可愛いですねえ〜〜!

Park 566 ゴロロで     ©Dan Lory
Park 566 ゴロロ沿いのミシガン湖で     ©Dan Lory


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