「雨天炎天」
雨天炎天、横から殴る汚れ風、
這う地に見る花、頭は垂れて、
永久なる眠りにつこうかとさえ、
崖の淵を歩みながらも、
眺め見るは生まれ出ずる青き波間に、
鳴らない風車が並んでた、
意味問うほどの無意味はあらず、
ならばまだ眠ったほうがいい、
不埒な夢を見るならば、
それはそれで生にあれ、
架空の日々を描き見るなら、
眠らぬ魂持つ者として、
あるいは魂持つ物として、
不確かなる虐殺にさえ興じてみれば、
律する、それを厭う間すら与えられずに、
演じる、そればかりに削られているようで、
不確かなる未知をゆく、
今日がそうなら、
明日もまた変わらずで、不揃いなる両の足、
意味を問う無意味さを、意味を問う無意味さを、
雨天に想い、炎天にさえ、
泳ぎ疲れた魚のようで、
折れた羽根の蛾のようで、
汚れ風に流される、
生まれたてに過ぎないようで、ずいぶん歩いてきたはずの僕、
生まれたばかりのように揺れ惑う、
隣の華奢な肩を見ゆ、
あまりに安易な虐殺ばかりを見続けなくてはならない昼夜、
飄々、淡々にて在ろうとすれど、
変わり映えなく汚れた気になる雨天炎天、
僕のなかには下水が流れるだろうと天の下にて頭を垂れる、
photograph and words by billy.
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