見出し画像

「ジャム」

見上げる高みに交差する、火傷の痕は飛行機雲、
雨が冷やせば其の傷は、
なかったように消えるだろう、
晴れには雨の日を想い、
雨には晴れるときのこと、

視界は霞まず澄んでいるのに映すべきが見つからない、
羅針盤なら捨てちまったよ今はたぶん、
深海にて北を射して静かに眠ってるんだろう、

雨が終われば空が始まる、
その先には広がる夜が、
隙を見つけて窓の外、なりたかった足軽に、
眩すぎる月光よ、
足下だけを照らすわけにはいかないか、

何処でもいいと嘯いたのは白い風が流れてた、
向こう岸が見えない海は、
苺ジャムが滞留しているようだった、
それは昨日の夜に見た、
くだらなすぎる夢の出来事、

雨が終われば空が始まる、
その先には霞がかった朝が白く持ち上がる、
眩すぎる朝焼けよ、おまえはあまりに鮮やか過ぎる、
澄み渡らぬ日が欲しい、
そのときだけはおまえに手を振るくらいはできるだろう、

photograph and words by billy.

サポートしてみようかな、なんて、思ってくださった方は是非。 これからも面白いものを作りますっ!