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「放蕩」

旅立つ誰かの背中に声なく、
然しは其れを見届けようと、
誰かの背にもやはり声なく、
続いているのは東か西か、
何処に行こうか、
行き先なんて欲しくも探したこともない、
背中を刺すのは視線と視線と視線たち、
蓬髪、破れた膝の穴、踵の減った靴がゆく、
成り行きまかせに風やら水やら体温やらを、
どうでもいいやと舌が出る、

photograph and words by billy.

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