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「君は空を眺め忘れる」

君は空を眺め忘れる、空も君を見落とし続ける、
それでも不甲斐ない僕は、
気づけば青みを仰いでた、

何処にもゆかない想いを馳せて、

嗚呼、もうやめちまおうか、
どうせ届きゃしないこと、
子供じみた夢想に過ぎない、

君は空を睨んでた、空はそれを知らないふりで、
不愉快さを隠せない、だから僕は天に舌を出す、
鉛を溶かした黒い雲、逆さに向いて槍を放てば、
なにがなくとも救われる、そんな気分になれるだろうか、

途方に暮れるだけの夕刻、
美しく群れる鳥、廃棄ガスとオルゴール、
燃えて消ゆる森だけが、この世で唯一灯火たるもの、

それを知っていてなお君は、それを知っていてなお僕は、
見上げる彼方に明日を想わずいられない、
鳥たち、僕らに気づきもせずに、
尖る枝枝、夜闇に消える黒い森へと、
濃い濃い蒼の風のように滑ってく、
明日がどう流れようとも彼らがそれを思い患うことはない、

photograph and words by billy.

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ビリー
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