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「雨晒し」
古い猫は雨を待たずに空を見る、
風は路を撫でて泣いてた、
忘れたいことだけ憶えてしまう、
そのとき君は、そのとき僕は、
昨日よりもあまりに儚い、
風に揺られる砂の粒、
それなのに、
昨日今日明日、祈り続けることをやめない、
雨晒しの憂き目に人まで空を見た、
舐めるように温い風が傘を誘って、
思い出したいことを置き去る庭で、
そのとき人は、そのとき犬は
使い捨ての歌を唄って、
踏み潰される雨の粒、
だからだろうか、
昨日今日明日、やはり祈るくらいしかない、
photograph and words by billy.
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