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絶対に読んでほしい本を紹介します。

今回は、僕がこの記事を読んでくれた皆さんに是非読んでみてほしい本を紹介します。それが、「死にカタログ」という本。

僕がこの本を知ったのは、あるYouTubeを見て。
「東京の本屋さん」というチャンネルで、毎週木曜日に更新される「木曜日は本曜日」という企画。

本が好きな芸能人の方をゲストに招き、その人の人生を変えた本を数冊紹介するもの。

「死にカタログ」は、クリープハイプのボーカル尾崎世界観が勧めていた本。

僕は、死についてのnoteを書いたことがあるので、僕の考えとどんな違いがあるか興味が湧いた。

そのnoteはこちら。良かったら読んでみてください↓

「宇都木峻の理想の最期」のnoteを書くにあたって、そこそこの日にちを要した。
最初は、このヘッダー画像の一コマが好きなので、僕もルフィやロジャーのように笑って死にたいなと言いたいだけの超軽いものになるはずだった。

それが、考えていくうちにこんな作品になった。

我ながら、この文章は気に入っているのだが、思ったより伸びなかった。
それは死から目を背けている人が多いのか、最後のフレーズがあまりしっくり来なかったからなのかはわからない。
後者だったら納得はいく。

人は産まれたその日から、死へ向かっている。
そのことを自覚した上で、死との距離感を能動的に近づける努力が、1日を、そして人生を少しでも濃く、良くするのかも知れません。

この太文字の部分が、実はそんなにしっくりきていなかった。
自分で書いておきながら、わかるようでわからない感じがずっとモヤモヤしていた中、この本と出会った。

すぐ楽天で買い、読んでみた。

『死について真剣に考えて考えることは、必ずしも深刻な顔をすることではないと思う。普通の顔をして読める「死の本」を作りたいのが、僕の望みだった』

との思いで筆者は書き始めたという。締め切りが1年半遅れるほど、死と向き合ったとのこと。

国や宗教による死の形、世界の偉人たちの死に様、死への態度。

イラストが多く絵本感覚で読めるので、非常にイメージがしやすい。ゆるく、死について考えさせられた。

「カレーが美味しくできたとか、この成功は、あの失敗があったおかげだなとかいうふうに、生活のできごとを、噛み砕いたりつなげたりして、自分なりに折りたたんでおくことかもしれない。
毎日、ちょっとずつ折りたたんでおく。
それから、ときおり死の方から自分を振り返ってみる。
死を前にしても、自分の人生に押し潰されないように、できるだけまっすぐ、死に向かって毎日を折りたたむ。
そうやって考えながら生活することが、今の僕にできる、死との付き合いかたのように思いました。」

これは、この本の最後の部分。

僕がしっくりこなかった「死との距離感を能動的に近づける努力」というフレーズより、何倍もわかりやすくて、感動してしまった。

「折りたたむ」という表現がとても腑に落ちたと同時に、寂しくもなった。
でもこの作業が、人生を楽しくする方法なのだと改めて気づかせてくれた。

間違いなく価値観が変わる本ですので、ぜひ読んでみてください!

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