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夏は読書量が減るのか?

絶え間なく本を読んでいる生活をしているわけだけど、たまに読むペースが極端に遅く感じる時期がある。物理的に忙しいとか、体調にも左右されたりすることはもちろんあるのだけど、そういうのと関係なく読書量が落ちる。

わたしの場合、それは「夏」。

ここのところ1冊を読み切るのにすごく時間がかかっている。通常、2~3冊を同時に読み進めているのだが、今回はどれも中途半端に止まっている。特に重いとかつまらない内容でもないのに.…だ。

来る日も来る日も、読み出すと数ページで眠くなる、もしくは集中力が切れる。よって枕元に置いてある本のメンバーが一向に変わらない。

こうなると不思議なもので、早く読み終えなきゃっていう妙な焦りが出て来て気が重くなったりする。とにかくこの停滞期を脱するには一冊読破しなきゃ!って思うんだけど、気づけばPCに向っていたりする。まるで試験前の現実逃避みたい。

ということが毎年起きていることに気づく。ここ数年、夏は読書量が確実に落ちている。そして暑さが去り、秋から冬に向けて読書量は回復する。やっぱり暑さと読書量は何か関係があるのかな。

「読書の秋」とはよく言ったものだ。気候が良いと読書欲も出て来るってことなのかなぁと。勝手な思い込みだけど、出版社各社がこぞって企画する「夏のフェア」は、もしかしたら売り上げが下がることから始まったのかもしれない。いや、夏休みに本を読もう!的なものかな....。

なんてことを考えながら、どこか避暑地で存分に読書したいなぁと妄想する。

避暑地には当面行けないので、短編ホラーやエッセイ・旅本など、チャッチャッと読める本を探そう。

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そんな集中力のない今のわたしが一気に読んだのは、

素の小泉さんが詰まった一冊。同年代の元アイドル歌手達を見ていると、みんな若作りに励んでいるように見える。けれども小泉さんは敢えてそれをしない感じ。もちろんテレビで見る彼女は立派な芸能人でキラキラしているけど、私生活はとても地味で普通の50代の女性に見える。

それにしても幼少期からの写真、ある時期から劇的にパッーーと可愛くなる。メイクもなんにもしてないのに、すでに一般人とは思えない可愛さと光を放っている。恐るべし。

最終ページの現在の小泉さん。上を見上げている小泉さんの少し老いた横顔から、人生後半に向け、少しだけ荷を降ろし、安堵したような平たいひとりの女性の姿が窺えた。

これからの先の人生、立場は全然違うけど互いにエールを送り合いたくなるような一冊でした。


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