自分の経験を通して解釈する、ナラティブ
Xデザイン学校第9回の気づきを書いていきたいと思います。1・2月は引っ越しでバタバタしているのですが、時間を見つけて書いていこうと思います。
今回は構造化シナリオ法を学びました。
ナラティブとストーリー
ナラティブはちょっと前から流行っていたのを耳にしたことがあったのですが、いまいちストーリーとの違いがよくわからずにそのままになっていました。このワードがUXデザインを学んでいて出てくるとは思っていなかったのですが、この講義で理解が進みました。
ナラティブは聴き手側が自分の経験を通して想像・解釈する双方向のものということらしいです。例えば、絵画・小説・映画とかですね。
ストーリーは語り手から聴き手への一方通行。時系列に事象を羅列したもの。例えば、事故の報告書とかマニュアルとかです。
ここで思い出したのが、「13歳からのアート思考」という本なのですが、プロローグで、モネの睡蓮の絵を見て、少年が「かえるがいる」って言い出すんですよね。ですが、実際の絵にはかえるなんてどこにも描かれていない。そして少年は「いま水にもぐっている」と言うんです。少年は水辺でかえるが潜っているのを見たことがあって、その経験から想像して、絵を見てかえるが水にもぐっている解釈したんだなと。あ、これがナラティブか、としっくりきました。
この本は、アート思考とは?というところから、自分なりのものの見方・考え方を持ち、自分なりの答えを持つのは大事だよ、ということを伝えている本で。講義内でもありましたが、いまやスマホで何でも調べられる時代ですけど、答え合わせする前に、自分なりに考えるって大事だなぁと、そこにも感じるところがありました。
アクティビティシナリオとインタラクションシナリオ
ワークでは、アクティビティシナリオとインタラクションシナリオを書きましたが、それぞれの記載方法がナラティブとストーリーの書き方になります。
アクティビティシナリオは、ユーザが行う作業について、昭和のおばあちゃんにわかるように記載する(ナラティブ)。ユーザが共感できるように書いていきます。こちらは、UIの構成要素は出てきません。
インタラクションシナリオは、ユーザが行う作業について、操作手順がわかるように記載する(ストーリー)。インタラクションシナリオをベースにワイヤーフレームを作っていくので、UIをイメージしながら書いていくのが良いのかなと思いました。
おまけ:ビジネスモデルが考えられていないと、作るのがしんどい
制作の構成要件には、技術的シーズと利用状況の分析とビジネスニーズの3つがあるという話がありました。全部そろわないと作るのしんどくなると。
本当に私いまリアルタイムにその現象を実感していて。
ちょっと前まで新規事業で技術からなにか作ろうとなっていたのですが(技術的シーズ)、最近になって、顧客のこと知らずに作るのは良くない、顧客のことを知ろう、インタビューしよう、となりました(利用状況の分析)。
しかし、顧客の困りごとをベースに検討するとニッチなアイデアしか出ないんですよ…これじゃ採算とれないよね、売れないよねってなって今も苦しみ中です。実は前の記事(デザイン思考のせいで、うまくいかない?)でも書いたのですが、デザイン思考でユーザの意見を聞きすぎると本当に解がニッチになります…実感しました。
今回の講義を受けて、ビジネスニーズの部分を検討したいと思います!学んで実践!
次回はストーリーボードです。引き続き頑張っていきます。
※本日の見出し画像はメジロです。実をごっくんする瞬間が撮れて嬉しいです。(毎回鳥の写真な理由は自己紹介を参照ください^^)