社会不適応者とは「適応し過ぎたひと」も含むって知っていましたか?
社会不適応者と言う言葉を聞いたことはありますか?
周りの人たち人達との協調性がない、とイメージがあるかもしれませんが、その逆もあります。
それは適応し過ぎてしまう人、というものです。
彼らは周囲の環境に極度に順応し過ぎてしまい、自分というものを押し殺してまで相手の意見や考えに尊重します。
「個」を犠牲にしてまで相手を立てる・・・。
それは、双極性障害II型の女性に多く、専門用語でいうところの「同調性が高い」というものです。
いわゆる、自分と他人との境界があいまいであり、自己肯定感が低いために自己犠牲的になり相手に搾取されやすいといいます。
多くの医学書を含む専門書には一定の診断基準を設けており、どの医師が判断しても同じ診断を下せるように定められています。
ところが、双極性障害II型は、わりと歴史は浅くDSM-4に記されている基準を追うよりも、臨床場面で病態を判断する方が賢明だとされています。
つまり、診断され、病気の名前がついたとしてもいまの病態がどうなのかを追求していくほうが良いとされています。なので、社会不適応という言葉で片付けられてしまっていますが、何が彼ら、我々に、そのような事態に、あるいは行動へと起こさせているのかを探す旅をしていく。
そんな目的地のある旅に、医師や医療スタッフ、仲間、いっちゃんを含む人たちがパーティーメンバーとしてお供していく。そんな精神医療になることを願っています。
PS☆
自分を受け入れることからスタート。バウンダリー(自分と他者との境界線)を持とう。(これには練習が必要っす!)