飼育日記「めだかのきもち」夏至🪺卵の哀しみ🥢浅漬けを作る
針子の生存率で、グリーンウォーターの威力を実感。
5月初旬に孵化した30数匹が、1度目の水替え時に数を数えたら、30匹確認できた。孵化からほぼ1ヶ月半経った6月、奥会津行きで3日間留守にした後のチェックでも同数を維持、さらに親メダカのトロ舟で見つけた5匹が増えている。
飼育者が留守の時も、植物プランクトンが針子を養ってくれる。ベランダの太陽の働きで、針子が難しい時期を生き抜ける、自然の循環が整った。
昨年まで、何故グリーンウォーターにならなかったのか、今年になって何故できたのか、わからない。午後は日陰になるトロ舟の方が緑が濃いのも不思議。飼育水は毎日2度、薔薇の水遣りに汲み出し、半日汲み置きした新鮮な水を足している。
水をすっかり入れ替えても、元の水を少し加えて置けば、ほどなく抹茶色のグリーンウォーターに戻るので、(植物プランクトンの)種のようなものが一度生まれれば、増えていくのだろう。
メダカ飼育で、ひとつだけ気の重いことがある。
毎朝、20匹程が抱卵してウィローモスに絡み付ける卵が孵化した針子を、親世代に捕食されるに任せていること。捕食を免れた針子は、今年はまだ5匹しかいない。
透き通ったキラキラに生命力を感じる卵を採るのはワクワクするし、10日程で針子になって飛び出してくる様子は、ずっと見ていても飽きない。可能なら、生まれてくる全ての卵の命を全うさせてあげたい。
それでも、飼育者の能力を超える数には増やせない。生態系を壊すことになるので、目の前の川に放つわけにもいかない。彼らが生きられる自然はもうここにはないのだ。
実家の池は、かつては里山から浸み出す清水が注ぎ、小さな蟹も生息していた。今はどんな水質になっているだろう。
あの池を"掻い掘り"して、メダカのサンクチュアリにする😇✨🧚♀️👒🎶…実現するのは叶わないけれど、そんな妄想をしているこの頃である。
🍚🥢
栗原はるみさんのベストセラー「ごちそうさまがききたくて」-1992年- の中にあった浅漬けを、少しアレンジしてずっと作り続けている。
レシピのページにあった、はるみさんがお嫁に来る時、お母様が持たせて下さったという漬物容器。一目惚れして探し求め、重石に取っ手があるものをようやく見つけた。常備菜としてずっと残ったのは、多分この容器のせいだと思う。
漬物容器の魔法は絶大で、分厚い重石ですぐに水が上がり、チャチャっと出来て、作ること自体が楽しい。冷蔵庫にこのまま収めて、シャキシャキ食感をモリモリ食べる。蕪はこのレシピが一番美味しく食べられると思う。
薄味の絶妙な味加減で、野菜がどっさりとれるので、冬場は白菜、春以降はキャベツを蕪のお供にして、飽きずに作っている。
退職祝いに頂いた切れ味良い和鋏、白飯も鮎飯も美味しく炊き上げる、コロンと可愛い土鍋、つましいお菜を引き立てる曲げわっぱのお弁当箱…
そう、やる気にさせる道具、というものがあるのである。