飼育日記「めだかのきもち」’24立冬🍁芋煮
朝晩ぐんと冷え込むようになったこの頃は、布団の中から中々出られない。メダカやミナミヌマエビにとっても、そろそろ冬眠モードだ。
冬眠期間は、彼らは餌を食べずにじっと底に沈んでエネルギー消費をしない。食べられるのは今のうちだよ、と食べ具合を覗いてみるが、早くも動きが鈍くなっているメダカもいる。餌を撒いてもすぐに上に上がって来るのは少ない。食べ残しで飼育水が汚れないよう、量を調整している。
この所、稚魚がいる飼育水の水草の根に、藻が絡みついたままなのが気になっている。ミナミヌマエビがちゃんと働いていれば、苔や藻を食べてくれるので、根はいつも綺麗なのだ。ヌマエビの数が少なくなっているか、元気がないかどちらかだ。
本格的に冬眠に入る前に、もう一度個体数をチェックして、ヌマエビが減っているようなら、親メダカの方から元気なのに移ってもらおう。
暑い夏には必死で日陰を作った壁際が、太陽の軌道が変わって、今や9時にはすっかり日陰になってしまう。飼育水を半分に減らして、ずりずりとルーフの向こう端、午後まで日が当たる所に移動した。風除けの簾も新品を設置して固定。冬支度は着々と。
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朝夕10°前後にもなると、温かい汁物が食べたくなる。おでん、けんちん汁、鱈汁、粕汁、白菜鍋、豚しゃぶ、スープカレー、ブイヤベース…日本の食は本当にバラエティに富んでいて飽きない。
健康診断の帰り掛け、デパートの東北展に寄る。イートインで山形の「芋煮」を味わった。
数十年前、原宿にあった山形のアンテナショップの店頭に、湯気の立つ大鍋が鎮座。道行く人々に振る舞ってくれた芋煮が素晴らしく美味しくて、スタッフにレシピを教えてもらった。
醤油ベースに酒はたっぷり、砂糖も効かせる。牛肉は野菜が柔らかくなったところで加えて5分、最後にネギを散らす、といったところが大まかなポイント。
以来、冬になると月2〜3回は作ってきた。旬の里芋が1番美味しく食べられる調理法だと思う。東北展で、本場の芋煮と味比べ🤔
大鍋で煮たこっくりした良いお味。とても美味しく頂いた。ただ蒟蒻の角切りは食べにくい。本場でも各家庭それぞれの切り方やレシピがあるのだろう。
作り続けて馴染んだ我が家の芋煮も中々だと思う。里芋はゴロリと大きく、細切り蒟蒻、銀杏切りの大根人参、ささがき牛蒡を出汁と醤油半量で煮始め、きのこを加えて砂糖・酒・醤油で味を決める。仕上げに牛肉。最後にネギを散らしたら火を通しすぎない。ほぼ、あの日の教え通りである。
切り方で食感の変化も楽しめる。野菜の大きさを揃えて細かく切って、小柱の出汁で、会津地方の「こずゆ」風に作るのも美味しい。
「こずゆ」は会津の郷土食。おもてなし料理でもあり、お宿では必ず供される。雪になる前に、久々に湯治に行ってこよう。