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オーガニック ワインの日本酒版じゃないの?

イメージからするとそんな感じで正解です!

とはいえ、これではあまりに無責任なのでしっかり解説したいと思います。

オーガニック日本酒を4つの視点で解説します。

言葉の定義、身体に与える影響、味わい、オーガニック日本酒を知ることによって変わること。
この4つです。
まずは言葉からです。
ある程度知っておいていただきたいなと思う範囲でご紹介します。

①言葉の定義

オーガニック米で作るお酒をオーガニック日本酒と呼ぶいうことですね。

ではオーガニックって何?

似たような名前が色々あるので、違いもご紹介します。

こんな感じです。

オーガニック=有機
オーガニック≠自然栽培
オーガニック栽培の反意語は、慣行栽培
オーガニック≠無農薬、無化学肥料

「オーガニック」はオーガニック以外の食品に比べて安全性が格段と高い!

理由は、農薬と化学肥料を可能な限り低減して作られるからです。

でも無農薬、無化学肥料ではありませんから、完全に安全かというとそうではないんですね。
数字でイメージすると、一般の慣行栽培に比べて95%安全です。

自然栽培はもっと安全で、オーガニックのさらに上を行きます。
自然の力と作物の自らの力で栽培する方法なので、オーガニックよりも安全です。

オーガニックは5%程度の農薬などを使用して良いとなっています。
これは誰が決めているの?

農林水産省です。
有機JAS法=オーガニックJAS法という省法が根拠です。

言い方を変えると、オーガニックと自然栽培でない農産物は農薬と化学肥料をしっかり吸収しているということになります。

オーガニック日本酒は、それ以外の日本酒と比べると非常に安全性が高いと言うことがわかります。

②身体に与える影響・・・オーガニック日本酒と、それ以外の日本酒との違い

日本酒嫌いの方が言う過去の経験は、
「もう2度とあんな辛い思いをしたくない」とか「二日酔いがひどい」とか「路上で○ロにまみれて倒れたくない」とかなり凄惨な経験をされた方も多いかと思います。

結論は
オーガニック日本酒は二日酔いしない。
頭が痛くならない。
次の日がプレゼンでも平気で飲めるのがオーガニック日本酒です。

私のお店に来る常連さんはみんな口を揃えてこう言います。
「ここ以外ではもう飲めない」
大手有名企業の重役さんや芸能人の皆さんがこう言います。

ここでの主役は肝臓さんです。
食べて飲み食いされたものは、食道、胃、小腸を経由して門脈を逆上がりして肝臓へ届きます。
食べられた物は、ここで必要な栄養素に分解合成されます。
飲酒を伴うこの場合、肝臓は栄養素の処理だけでなく、アルコールの分解も担っているので、大変過重労働になるわけです。

現代人の肝臓は、油で揚げた食品、様々な食品添加物と農薬込みで働かなくてはいけないので大変です。
そうなのです。
オーガニック日本酒のお供は、食品添加物や農薬の混入していない食べ物、そして油を出来るだけ使わず、水を中心に加熱した料理がふさわしいのです。

そんなことができるの?
私の店では実現しています。

農薬入り化学肥料入りちゃんぽん酒+食品添加物入り食品、唐揚げ、天ぷら、カツ
肝臓さんはしんどいと思います。

企業戦士、カンゾーさんは、
自身の成果が上がらない中、
顧客
嫌な上司から無茶振りされたやりたくない仕事を引き受け、
部下を叱ってしまった後ろめたさと、
経理から、経費精算に問題があると言われ、
人事から、残業時間が多過ぎると言われ、

肝臓で処理しきれなかったアルコールは体内を巡り脳内に入り、血管を拡張させます。
拡張した血管が神経を圧迫して、「頭が痛い」を感じます。
次の日にも分解できず、二日酔いになります。

③続いて味わいです。

日本酒の味わいは、次のように分類されます。
薫酒、爽酒、醇酒、熟酒。
薫酒(くんしゅ)は香りを引き立たせることを意識して作られたお酒です。
爽酒(そうしゅ)は文字通り、爽やかに飲みやすく多くの食事と柔和するテイストです。
醇酒はコクのあるしっかりした味わいが楽しめるお酒です。
熟酒は時の力を借りて熟成した味わいを特徴とするお酒です。

オーガニック日本酒には全ての要素に当てはまるお酒が存在します。
オーガニック日本酒は飲み口が優しく、舌から喉をスルッと流れていきます。
慣行日本酒は、口に含んだ瞬間、尖った感覚を感じますが、オーガニック日本酒にはそれがありません。
どんな味わいでも、オーガニック日本酒は優しく美味しいのです。

④最後にオーガニック日本酒を知ることによって変わることです。

オーガニック日本酒は120銘柄あります。
全国の日本酒銘柄は、15,000種類。
1%にも満たない希少な存在です。

少し乱暴かと思いますが、99%以上の(酒造用原料米の)農地は農薬と化学肥料が使用されていると言っても言い過ぎではないと思います。

また99%以上の人が農薬と化学肥料を使用した日本酒を飲んでいると言っても言い過ぎでないことになります。

これでいいのでしょうか?
よくないですよね。

無類の日本酒好きの娘を持つお父さん、このことを知ったらどうしますか?
毎日カラフルなラベルを眺めながら、お洒落なワイングラスに冷えた日本酒を注いでインスタ用に自撮りし、プッハアと美味しそうに飲み干しているのが、農薬入り、しかも毎日。
お父さん、止めますか?止めませんか?

自分の家族は誰よりも大切です。

知ることで行動を変えられると思います。
大切な人を守ることができるのではないでしょうか?

オーガニック日本酒を飲むと、オーガニック酒米の農家さんを応援することができます。
もちろん蔵元さんにも応援ができます。

オーガニック酒米の農家さんを応援するということは、農薬や化学肥料を使われない農地が増えることにつながると思うのです。
酒米の話で進めていますが、食米も同じことが言えます。
オーガニック米でご飯を炊いているご家庭はどのくらいあるでしょうか?
外食でオーガニック米を提供している飲食店はいくつあるでしょうか?

日本の大地は汚染されています。

私たちの世代で破壊せず、子孫に正しい自然をつなぐためには、知ることが必要だと思います。

そのあとの行動は一緒に考えましょう。

当店はビオサケ研究会の創設メンバーです。


有機認証団体、酒造組合中央会、オーガニックを支える一般社団法人、オーガニック日本酒蔵元など精鋭メンバーでビオサケを拡める取り組みをしています。
ご興味ある方はご連絡をお待ちしております。
※ビオサケ=オーガニック日本酒

酒とご飯ビオサケダイニング リンリン店主
松田誠司
080-6542-1892
seijiloyo@icloud.com

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