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MY STORY#5 ふと感じた疑問。からの流産、休職、退職の巻

前回までのお話はこちら

ふと感じた疑問

最大の転機があったおかげで、

自らの鎖はほどき
たのしい日々を送っていた。

真面目にやらなくても、
自分らしくのびのび振る舞っていても
先生が務まる
ことも分かった。

なんなら生徒は喜んでついてきてくれたし。
仕事では言う事なし。

けどね、ある日。
早く帰れる日があって、
家に帰ってリビングに着いたの。

そしたら、
当時小学一年生だった息子がね、
何やるでもなく
ボーっとしてたの。

ええ!息子!
いつもそうやって放課後過ごしてるの?
(学童に通わせてたけど、家の方がいいというから、鍵を持たせていた。)

今考えたらただボーっとする
その時間も、
別に無駄じゃないんだけど、
わたしのフィルター通したら、

なんだか切なく寂しそうに見えてしまった。

私は

あれ?私、何がしたいんだっけ
息子ほっといてまで、先生したいんだっけ?

と、
ふと疑問に思った。

保育園のときは、
家に帰る時は一緒だったから、
小学校になって初めて、
こういう状況になったのだ。

重ねて、この時、
仕事にほんっとーーーに!
やり甲斐があったとは言えなくて。

なぜなら、卒業生を出した翌年、
担任を持たなかったから。


判断基準がおかしい

というのも、
わたし、
ほんとは担任やるのが好きなんだ。

でも、子供が小1になったこと、
不妊治療もしてた事もあり、
その年は、担任を断っていた。

なぜなら、私の当時の判断基準は
迷惑をかけるか、かけないか
だったからだ。

担任してて途中で産休に入ったら迷惑かける。申し訳ない。

何がしたい』じゃなくて
『より迷惑をかけない方はどっちか』


選択していたのだ。

だから、
本気で心からやりたい仕事ではなかった。

それまで一心不乱にはたらいていたけど、
このときから、
子供におかえりを言える働き方がしたいって思うようになった。

うっすら浮かんだその思いを抱えながら、

でも、せっかく公務員なのに。
だって、今の環境とっても働きやすい。


自分の気持ちを誤魔化しながら
過ごしていた。


悲しいお別れ


夫婦関係がよくなった2018年末くらいから、
2人目が欲しくて妊活を始めた。

その間子宮の病気が見つかり、
入院、手術も経て3年ほどクリニックに通った。
(仕事しながらだったからなかなか大変だった)

そして、2021年夏
何度か化学流産を繰り返してたけど、
やっと心拍が確認できて。

とっても嬉しかった。

しっかりつわりもきてて。
夏休みだったこともあり、
しばらく仕事を休みながら
久々のつわりを味わっていた。

なのに、、、

10週のとき。
念願の子がお空に還ってしまって。

悲しくて悲しくて
ずっとずっと泣いた。

何のためにいきているんだろう。
私の何がいけなかったんだろう。
やっぱり私は妊娠できないのか。。

仕事もいけず。
ずっとベッドで泣いてた。

その様子は、息子にとってはさぞかし
衝撃的だっただろう。。


悲しい悲しい悲しい
もはや仕事どころじゃなかった。


『仕事辞めます』

職場にやっとの思いで辿り着き、
『辞めたいです』と伝えた。
とにかく涙が止まらない。

わたしの願いは、また母親になること。
でも、もしまた妊娠できたら、
つわりで休んで迷惑かける

そんなこと考えないで子供を授かりたいし、
もう仕事を続ける自分は
考えられないです、と。

そしたら、女性の教頭は泣いてくれた。

『辞めるしか選択肢がない状況にしてしまって悔しい』と。

教頭の思いにまた泣いて。

校長は
『しばらく休んで』といって
休職を勧めてくれた。

精神状態が安定しない状況で、
大きな決断をするべきではないと。

申し訳ないと言う気持ちがとても大きかったけど、
せっかくなので、休ませてもらうことにした。

心療内科にいったら、鬱と診断された。

わたしが鬱か。。。
どこか他人事のようだった。


最後の関門・父

さぁ、ここにくると、
最大のハードルは父である。

退職すると伝えたら、
やはり、当然のように反対された。


でも、もう決めた。
以前のような後悔はしない
(父の判断に従って、自分で決めなかったことを後悔したんだ)


私にとって大切なのは、
子供を作れるようゆとりをもつこと。

先生にはまたなれるけど、
子供を授かるのは今しかできない。

たくさんたくさん迷ったけど、
すっごく悩んで
ついに決めた。

休職後、5ヶ月間復帰したのち、
その年度末に、

17年続けた仕事を辞めた。

離任式。全校生徒にお別れ。
10年前の卒業生も来てくれた。感動。



息子が家でポツンといるところをみたあの日から
漠然と考えていたこと。
『息子におかえりが言いたい』

この気持ちを見てみぬふりをしながら
仕事を続けていたけど、

このお別れがきっかけで、
わたしは安定を捨てることを決めることができた。

それに、鬱になったときにすぐ辞めずに、
職場に復帰したことで、きちんと生徒とも先生方ともお別れをすることができた。


だから、
また勇気を出して復職して
本当に良かったし、
いいアドバイスをしてくれた
職場の先輩方にも感謝している。


あの夏、お空に還った子は、
私に

ほんとにそのままでいいの?
 本当にやりたいことはなに?
 自分の気持ち、無視してない?』


そんなメッセージをくれたんだと思う。



とってもとっても会いたかったよ。

でも、君のおかげで
後悔のない選択ができたよ。
あのとき来てくれてありがとう。

読んでくれてありがとうございました😊

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