「生きる意味って何だろう」という究極の問いを、うつ病の生物オタクが数か月考えた
「生きる意味とは何だろう」「自分は価値のない人間だ」
多くのうつ病患者が一度は考えたことがある疑問だろう。いや、何度も何度も考えて、自分の存在価値を見失いかけてきたかもしれない。
私もその一人だ。
私なんて生きていても何の役にもたっていない。むしろ周りに迷惑をかけている。そう感じ消えたくなる日々を過ごしてきた。こんなに苦しい思いをするならいっそ死んでしまいたい。一時期は毎日のようにそう考えていた。
冒頭の問いに対し、この数か月で私が出した結論は下記の通りである。
生きていることに意味はない。でも生きていることに価値はある。だから私は生きている。どんなに苦しくても天寿を全うする。悪あがきして、もしその途中で誰かの役に立てれば御の字。少なくとも親は看取りたい。弔いたい。誰かを悲しませるような死に方はしたくない。
息を吸って吐いて、食べて出している。それだけで大自然の物質循環の一部に貢献できている。生命として生まれたのは奇跡、ご縁だと思う。生命も突き詰めればただの物質。でもその物質の集まりが動いて考えて苦しんでいる。生命って面白い。せっかくの生命を楽しみたい。
だから私は、自ら死を選ぶことはしない。