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うつ病患者は世界をどうみているか

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うつ病になってからの気づき。ものの見方。あくまで個人の見解。
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#2000字のドラマ

うつ病で休職するということ|休むのが苦手な人が休めと言われて困った話

休職という制度がうちの会社にあるとは知ってはいたが、まさか自分が利用することになるとは思わなかった。おかげで療養に専念することができている。 けれど最初に精神科に行ったとき「うつ病ですね〜、仕事は休みましょうね」と言われ「ややややや休む!? ななななにをしたらいいんです??」と戸惑ったことを覚えている。 ちゃんと休むって意外と難しい「なにをって……。とにかく休んでください。メールチェックとかもダメですからね」と言われたものの、それまで(思考力や効率は落ちていたが)社会人とし

Black Friday

金曜日の夕方は調子が悪い この1週間もダメな自分だったと振り返ってしまう 仕事を休んで曜日など関係ない暮らしをしてもう1年も経つのに 金曜日の夕方はいつも調子が悪い 頓服薬が効くまでここに気持ちを書き留めておこう 冷静になったときに振り返られるように ここは私の闘病記録だから きっと許してもらえるだろう 金曜日の夕方は思えばいつも調子が悪かった 終わらなかった仕事の山を見てげんなりして やる気を出せばすぐ終わるはずの仕事も先延ばしにして 結局終わらなかった ああ自分はなん

私はうつ病というトンネルの中

出口の見えない孤独な暗闇うつ病とのたたかいの始まりは出口の見えない真っ暗なトンネルをさまよっているようだった。誰も助けてくれない気がした。いや、ほうっておいてほしい気もした。助けてほしいのにほうってほしい。自分でもどうしてほしいのかわけがわからなかった。 「頑張れ」と励まされるとつらい。頑張りたいのに頑張れない。そんな自分が情けない。 「大丈夫?」と聞かれるのもいや。大丈夫じゃないからこんな顔で泣いているのに。誰も私のことなんてわかってくれない、と感じた。 途方もなく長い暗