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うつ病患者は世界をどうみているか

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うつ病になってからの気づき。ものの見方。あくまで個人の見解。
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2021年9月の記事一覧

うつ病の人への関わり方についてうつの私が思うこと

うつ病をかかえる人にどんな声かけや関わりができるか。患者の家族や知人は大いに戸惑いを覚えるだろう。うつ病患者である私自身、どういう関わりが適切なのか、こういうふうに接してほしいと言葉にすることはできなかった。しかし体調が落ち着いてきた今、一番つらかった頃を振り返って考えたことをここに紹介したい。 「励ましは禁物」これは基本。なぜなら……うつ病の治療には正解はない。副作用の少ない新しい抗うつ薬はあるものの、万人に効くわけではない。頑張って治療を受けても治るとは限らないのだ。

コロナうつ(?)になった私からの#ねえねえ尾身さん

私は約1年前、うつ病と診断された。時期的にいわゆるコロナうつなのかもしれない。第1回目の緊急事態宣言が明けてテレワークから出社勤務に戻り溜まっていた仕事を片付けていたさなか、急激な体調の悪化で初めて精神科に行き、うつ病と診断され、すぐに休職となった。 コロナうつなんて無縁だと思っていたちょうどその頃、コロナうつという言葉を耳にするようになった。同時期、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉も初めて耳にした。テレビで報じられていたHSPのチェックに

うつ病というトンネルをさまよってみて

私は約1年前にうつ病の診断を受けた。 その前から何年も不調が続いていたが、診断を受ける数か月前から体調が急激に悪化した。しかし不調はいつものことだから慣れっこだったし、コロナ禍でみんな大変なのだからと、自分の状態の異常さに気づけなかった。病気だなんて微塵も思わなかった。 死にたい思いをかかえて毎日を生きていた。寝れば必ず悪夢。なんでもないことで涙があふれる。何を食べても美味しくない。というか食べない。 でも病気だと気づかず自分のせいだと、自分が弱いからだと思っていた。 と