益子の住処#11 雑木林の縁に暮らす植物たち
こんにちは。気付けば秋も深まってきてしまいました。食欲の秋にかまけて食べまくっており、随分と更新をサボっていまいました。
今回は、ここのところずっと悩んでいた、アプローチ植栽エリアのデザインについて記します。この植栽エリアは、以前に整地したっきり放置していたエリアで、夏は草ぼぅぼぅで全然手がつけられていませんでした。
でも、秋は植物を植え替えたりするには適切な時期なので、ようやく重い腰をあげてデザインと作業に取り掛かります。
植栽のテーマを決める
まず、このエリアのテーマを「周辺にある植物のみを使って、美しい植栽をつくってみせる!」にしてみました。
雑木林のあるこの周辺を散歩していると、季節ごとにハッとするような花や実に出会うことがあります。普段は雑木林の下で埋もれているのですが、花の咲く時期になるとさりげない存在感で道行く人の目を引きます。このエリアはそんなさりげない雑木林の縁で育つ植物達で構成して、園芸種を使わなくても、素敵な植栽ができることを証明してみたいと思います。
雑木林の縁に暮らす植物たち
では、私がこれまでに出会った、雑木林の縁にひっそりと暮らす植物たちを紹介します。
①クサボケ
3月頃、まだ他の草木たちが伸びる前に鮮やかに朱色の可愛らしいクサボケの花を見つけました。盆栽などでよく見かけるボケとは違って、地下茎で草のように広がるようです。
秋には果実がなり、ボケ酒として楽しむことができるようですが、私が見つけたクサボケは今の時期はすでにツタに覆われてしまいました…
庭に植えると火事を招くという言い伝えがあるようで、植栽として植えてみるかどうかは悩むところです…
②ガマズミ
5月頃に白い細かな花が密集したような、可愛らしい花を見つけました。ガマズミという落葉低木だそうです。そして、秋に出会ったの姿は、初夏の印象とはまた違い、赤く美しい実をつけていました。
この植物、私の好みにドンピシャでした。花も実も、とっても可愛いのですが、何と言ってもこの葉っぱがとても良いです。葉脈の感じや、初夏の黄緑色、秋のくすんだ色が季節感を感じさせてくれます。
このガマズミさんには、我が家へお嫁にきてもらうことに決めました。
③ツリバナ
花の時期は気付かなかったのですが、9月に可愛い実をつけている姿を見つけました。おそらくツリバナだと思います。
調べたところ、この実は猛毒だそうで食べれないらしいのですが、垂れるようなこの実のつき方がサクランボのようで本当に可愛いですよね。
庭木にもよく使われるものだそうで、こちらも我が家への嫁入り決定です。
④エゴノキ
(写真なくてすみません!)
初夏の時期に白い可愛い花が垂れ下がるのはエゴノキです。ツリバナといい、もしかしたら私が垂れ下がる系が好きなのかもしれない。
エゴの実も残念ながら食べられないのですが、こちらはヤマガラという鳥の大好物です。私はこのヤマガラが大好きなのです。ちょっと太ってて、赤茶色で、我が家の柴犬にそっくりなんです。
すでにエゴノキは我が家の庭に植えられているので、今回の植栽エリアでは植えることはないと思いますが、紹介させてもらいました。
⑤アオハダ
雑木林の中で、とても美しい樹皮の樹木を見つけました。この美人さんはアオハダさんです。灰褐色の樹皮ですが、皮を剥がすと緑色をしているそうなので、アオハダというようです。
株立ちしている姿が美しく、秋には真っ赤な身をつけるそうなのです。気付けば赤い実のなる樹木ばかりを集めている自分に気がつきました。
成長するとかなり大きくなってしまうので、庭に植えて良いものか悩むところですが、是非迎え入れたいお方の一人です。
⑥ギボウシ
(写真撮ったはずが見当たらず、来夏までお待ちください…)
ギボウシは夏に紫色の花を咲かせる、葉の大きな多年草です。ホスタという名前で品種改良された様々な種類のギボウシを園芸屋さんでみることも多いかと思います。
大きな葉っぱは植栽エリアのポイントになってくれますし、真夏に咲く花もなかなかないので、かなり重宝してくれるヤツです。
樹木ばかりに目がいってしまいなかなか草本類を探せていないので、まだまだ観察が必要ですが、まずはこれらの植物たちをメインに、植栽エリアに配置してみたいと思います。
大雑把な私の性格もあり、一年草は手もかかってお世話できないと思うので、多年草を中心とした植栽を今後もう少し増やしてみたいと思います。
配置と実際の作業は、次回以降の記事でお伝えする予定です。