ヨコハマ市民まち普請事業へのチャレンジを終えて
1月29日(日)、横浜市庁舎アトリウムにおいて『ヨコハマ市民まち普請事業2次コンテスト』が開催されました。1次コンテストを通過した我らが「ガーデンコミュニティを作ろう会」も満を持して挑みましたが、残念ながら助成対象には選ばれませんでした。半年もの間、本業の傍ら努力に努力を重ねてきたメンバーたち。代表の中井さんにまち普請にかけた思いと今後のガーデンコミュニティの未来を綴ってもらいました。
まち普請に挑戦して得たもの
昨年7月に1次コンテストを通過してから1月までの約半年間、貴重な出会いといくつもの発見の連続でした。まち普請へのチャレンジ…その動機は、「COCOしのはら」オープンから6年間活動してきた中で、COCOしのはらが好きで居場所にしている高齢者や親子、活動を支えているボランティアさんや地域の方々のためにも設備を良くしたい!という思いからでした。
庭の環境整備をすることで、COCOしのはらと地域がどう繋がっていくのか、まちづくりという大きなスケールで捉え、考える、私たちのステップアップとなりました。「ガーデンコミュニティを作ろう会」ができ、ボランティアさんと距離が縮まったのは大きな前進!スタッフだけでなく、ボランティアさんも意見をあれこれ出して、やりたいことや庭での楽しみを想像し夢を描く…。これから、庭がまるごと芽吹くようなワクワクする感覚でした。
活動のために私たちも学ぶ必要があると、「岡さんのいえ」、「ちえのわチュンチュンカフェ」と二つの施設へ見学に行きました。胸が温まるエピソードや様々な工夫を凝らしていることに刺激を受け、また苦労しているところはみんなどこも同じで、「人とのつながりは続けていくことでちょっとずつ、気づいたら広がっているもので『ガツガツしない。』」という言葉に、スタッフみんな前向きな気持ちになれました。そして何より一番嬉しかったのは、一緒に行ったボランティアさん2人が、興味を持って生き生きした顔で話を聞いたり楽しんでいた姿でした。
こうして準備を進めての現地視察会。訪れた審査員の方々から「この庭の木漏れ日が素晴らしい。」と庭の魅力を感じてもらえたことはよかったのですが「このままでいいのでは?」との一言に、(心地よさが裏目に出てしまった!)と焦る私たちで・・・。ここから作戦会議の日々が続いていきました。
申請書作成において、まちづくりコーディネーター奥村さん、地域の造園業・建設業の方々が手を尽くしてくださり、さすがプロ!と感激するほどの魅力的な空間設計により、完成予想図を描くことができました。
申請書、プレゼン準備に向けて、夜な夜なオンラインでの話し合いが4時間にも及ぶこともあり、頭の中で知恵を絞りに絞ってみんなで考え抜きました。たたき台の案を出しては、奥村さんにアドバイスを頂き、どんどんブラッシュアップされていく。そこには、意見することに遠慮もなく妥協もしない・・・、だから、話合いを重ねるごとに変わってもいく。正直、その変わることに気持ちがついていくのは必死だったことも事実。根気と時間との勝負でした。でも結果として、いろんな可能性に気付くことができ、自分の見方によって変われること、そしてプロセスが大切!と実感でした。奥村さんと締切日最後まで校正し続けた提案書は素晴らしく、今まで漠然としていた方向性や目指す形を打ち出すことができました。
そして2次コンテスト!劇やパワーポイント、練習を積んだ全員の気持ちが一丸となりこの日に臨むことができ、私自身は揺るぎのない自信を持ってプレゼン発表できました。それは、チームのみんな1人ひとりが頑張ってきたから、そして期待と応援の力を感じているから大きな勇気をもらいました。届けてもらった応援メッセージを読んで胸がぎゅーっと熱くなり涙が溢れてしまった…。残念ながらコンテストには落選したけれど、この取り組みで得たことは大きかった!!日常の業務をこなしながら進めていけたのは、それぞれが責任を果たし、みんなで支え合うチームの底力があったからだと思います。仲間を大切に思い、信じ、尊敬する気持ちも深まったと感じています。また、COCOしのはらの課題や目標も見えて、これを流すことなく一つ一つ向き合い踏み出そうとしています。
最後に、奥村さんが懸命にサポートしてくださったことに心から感謝し、これからも、ゆるっとまるっとつながり、作り続けるコミュニティを育んでいきます。
まだまだガーデンコミュニティを作ろう会のメンバーは募集中です。
手作りで少しずつみんなが楽しいガーデンを作っていきましょう!
美味しいランチやケーキにコーヒーも準備してお待ちしております。
初めての方もぜひ遊びに来てください!
ガーデンコミュニティを作ろう会 代表 中井
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