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勤務医、フリーランスの狭間で

先日、医局を退局される先輩医師の送別会があった。学年では、ぼくの一個上の先生だ。

とても聡明な先生。直近半年間同じ職場で働かせていただいたが、多くのことを学ばさせていただいた。会自体は笑顔が多く、無事に楽しく終わった。

飲み会の後の帰り道に、ふと我に帰った。自分は皮膚科であるが、専門医は5年目の研修終了見込みで取得できる。ぼくも無事にストレートで合格し、2023年からは皮膚科専門医として働いている。

専門医を取得した前後では、医局を退局させる先生が多いのが実情だ。というか、ぶっちゃけると、最近は専門医取得前に辞める先生すら多い。

仲の良い先生がドンドンいなくなると、やはり退局するかどうかを考えてしまう。実際に自分が退局したら、どのような生活を送ることになるのか。まず、フリーランスの皮膚科医としてバイト生活をするだろう。

忙しい割の良いバイト、ゆったりと働けるバイト。様々なバイト先を組み合わせて週4-5くらいで働くのであろうか。

バイト医と医局の大きな違いは「給与」「登場人物の多さ」「役職」の3点だろう。

給与:バイト医
登場人物の多さ:勤務医
役職:勤務医

こんな感じだろう。こうやって文章を打っていると、今まで気づかなかったことに気が付く。そういえば、中高時代の長期休暇のときに何もない1日が無性に寂しくてしょうがなかったことを思い出した。大の大人がいうのもなんだが、自分が「寂しがり屋」であることを自覚した。

そう考えると、複雑な人間関係はデメリットと考えていたが、登場人物の多い勤務医の魅力が増してくる。今後も、先輩方は医局を辞め、新しい後輩はどんどんと入局してくる。

そんな中で、どう医局員として生活をするか。あいつ変なことやってるよな。くらいに思ってもらえるように、皆様にとって変な登場人物になれるような医局員生活をもう少しだけ続けてみよう。


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