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【78】「推し活」「異世界転生」からみる現代哲学

どうも、おかゆです。いらっしゃいませ。
いつもありがとうございます。

今日は、現代を哲学的に考えてみます。

と言っても、
「哲学者の〇〇が〜」とかそんな話ではなくて。

現代を生きるってこういうことだよね、という
ふわっとした感じの着地を目指します。

キーワードは、「推し活」と「異世界転生」。


哲学ってなに?


そもそも“哲学”という言葉だけでアレルギー反応を起こしているそこのあなた。

そんなに難しいものじゃないですよ。

哲学って、世の中の原理を自分で見つけよう!
という学問です。

そう考えると、今までの私の記事って全部哲学的
だったんじゃないでしょうか。

みんなが興味あって、しかもみんなに関係のある
学問なんですよ、哲学って。


哲学的にみた「推し活」と「異世界転生」


この2つは今の日本を象徴するような言葉ですが、
共通点があることにお気づきでしょうか?


そう、主体が自分じゃないところですね。

不景気、停滞感が深刻ないまの日本では、
自分以外のなにかに希望を見出している
という事を表しています。

同じような理由で、メタバースの開発に期待が集まっています。

また、アニメで人気のジャンルにVRMMOがあります。

いずれも、実体とは違う自分(アバター)を作りだして活動するのが特徴です。

こういった観点から、いまの日本はアバター化
進んでいると言えるでしょう。


“アバター化”が進んだ社会


アバター化が進んでいくと、なにが起こるでしょうか。

出自や容姿を気にすることなく活動できるようになります。

そこには理想の自分が存在し、リアルな自分との
乖離が大きくなっていきます。

極端な場合は、理想のアバター、絶望の自分という
主客の逆転が起こることもあるでしょう。

ただ、怖いことばかりではありません。
ここからは、起きたら面白いな、と思うことを
考えていきましょう。


アバター化が進んだ日本

一番大きな括りである国単位で考えてみます。

①政治
まず、アバター政治家が生まれます。

アバター政治家は、実在の人物が操っていますが
匿名性が担保されています。

実在の人物と乖離しているため、高潔な意思決定ができます。

その代わり、成り代わりのリスクもあります。
海外のスパイにアバターを乗っ取られるなどは、
その最たるものでしょう。


選挙はオンライン投票が当たり前になります。

やり方によっては投票率を劇的に改善することが
できるでしょう。


②経済
アバターが稼いだお金が、
アバターに流れていきます。

今もそうですよね。
私のこのアカウントもアバターですし。

イメージとしては、
推し活にハマってるVTuberの方とか?
いるかはわかんないですけど。

なので結局よくわからない経路でお金が流れていくことになって、リアル以外の部分でのお金の動きが激しくなっていきます。


③社会
欲望が大きくなっていきます。

アバター化が進むということは、匿名化が進んでいくという事。

匿名だからこそできる、お金稼ぎや承認を得るための行動が増えていくんじゃないかな、と。

既にXは情報商材やお金儲けに関するアカウントばっかりです。

暴走しちゃうYoutuberの方とかもそんな感じ。

でもこれってネガティブな側面ばっかりでもなくて。

なんとなく日本ってがつがつしてるのを嫌う傾向あるじゃないですか。

でもアバターなら、そんなことお構いなしで行動できますよね。

なのでこれにはポジティブな面もあるかなーと思っています。


他には、アバタースクールができるでしょう。

既に通信制の学校がありますが、その発展版です。

これは不登校児のためというのもありますが、
大人の学び直しという側面においては非常に有用でしょう。

大人が学校に通いなおすときの弊害は、
周囲と自分のギャップにあります。

しかしアバタースクールでは、それがありません。

ひげ面を隠す必要もないし、加齢臭も届きません。


④技術
アバターとしての技術が重宝されます。

例えば喋りが流暢、とか動きがなめらか、とか。

リアルの自分が喋りや運動が苦手でも、
アバターの操作が得意であれば評価や承認を得ることができます。

もちろんリアルで得意であればそれはそれで重要なことですが、新しい評価基準が生まれることになります。


また、アバターとしてのものづくりや商売の重要性はどんどん増していきます。

既にインフルエンサーという存在がいますが、彼ら彼女らはあくまで実体の美やスキルで商材を世の中に広めています。

これが、アバターとしての魅力に置き換わっていきます。



あとがき


今日は、現代を哲学的にとらえてみました。

結論としては今後も日本のアバター化は進むという意見です。

あくまで私の意見なので、なにかご意見やご指摘があればコメントで叩いて頂ければと思います。



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ぜひご覧ください。

ではまた!

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