「本当にやるべきたった一つのこと」に集中する|『ワン・シング』
「実践読書」22冊目は、米不動産業界のカリスマ、ゲアリー・ケラー氏の著書、『THE ONE THING』です。
本書は、生産性の高い仕事をするためには「すべての仕事が等しく重要とは限らない」ことを知り、成果をあげるために「本当にやるべきたった一つのこと」に力を集中するべきだと説きます。
なぜ「一つ」でいいのかと言えば、人はそもそも同時に2つ以上のことに「集中」することができないからです。
脳にはいくつもの回路があり、そのため脳の別々の部分で別々のデータを処理することができます。しかしケラー氏によれば「両方の活動に本当に集中してはいない」「一度に二つのことをすることはできるが、二つのことに集中することはできない」そうです。
マルチタスクで複数の仕事を同時にこなそうとしても、「同時に集中」することはできず、むしろ注意散漫となって生産性が落ちてしまう。
だから欲張って複数のタスクに同時に手をつけるよりも、そのとき「本当に大切な一つの仕事」を見極め、それに専念したほうがよいというわけです。
「本当に大切な一つの仕事」に専念する
では、「本当にやるべき一つのこと」とは、どのように見極めればいいのでしょうか。
本書で紹介されているのが、次の「的をしぼりこむ質問」です。
この質問は、仕事の優先順位を決める上で非常に秀逸だと思います。
例えば、「毎日上司に直接日報を提出してサインをもらわなければ帰れない決まりがあるのに、上司の帰りが遅いから、中々仕事が終わらず帰れない」という場合。
「それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような」優先順位の高い仕事は、「日報を上司に"直接"提出しなくても済む方法を考案すること」です。日報を効率的に書き上げることでも、上司が帰ってくるまでの時間を有意義に過ごす方法を考えることでもありません。
「直接提出しなければいけない理由は何か?」「それをしないとどんなデメリットがあるのか?」を明らかにして、それをクリアする方法を上司に提案するのです。
そうすれば、今の非生産的な状況を改善できるかもしれません。
これは簡単な例ですが、どんなに複雑で重要度の高い仕事が大量にあったとしても、最も優先して取り組むべき仕事は必ず一つにしぼることができるというのが著者の主張です。
実践方法
さて、この連載は「年収1000万円を稼ぐ」ために「本を月に25冊以上読む」ことをミッションとし、それをnoteで紹介していくというものです。
目的は「年収1000万円を稼ぐ(ために本を読む)」ことであり、それが実現できてこそ(少なくとも実現に向かって順調に結果を残していってこそ)、紹介している本や記事に価値が出てきます。
ということは、noteを更新すること以上に、まず「読書で得た知識をもとに収入をアップさせる」という結果をつくることのほうが重要性(優先順位)が高いと言えます。
つまり、読書で得た知識や学びを「稼ぐこと」につなげる行動こそが、この連載にとって「本当に大切な一つの仕事」ということです。
現状、連載開始からなんとか毎日更新を続けておりますが、収入アップには一切つながっていません。それはnoteの更新に手いっぱいで、(本で学んだ)「収入アップのためにやるべきこと」に手をつけられていないからです。
その上noteの毎日更新を続けるために、
読みやすい本を選んだり、
過去に「美女読書」で紹介した本を再度紹介したり
してるシマツ(この本もそうです…笑)。
これでは本末転倒です。
これまでは、まず執筆のペースをつかんで更新を継続できる手応えを得ることや効率的な更新の方法を見出すことなどの狙いがあって、毎日更新にこだわってきました。
しかし「目的」は「年収1000万円を稼ぐ(ために月25冊以上本を読む)」ことであって、「毎日更新」ではありません。
そのことを完全に忘れていました…。
今一度、連載の目的を頭に叩き込み、実現のために「もっとも重要な一つのこと」を見極めて、成果を出しながらnoteの更新を続けていくようにします。
本書でも、「本当に大切な一つの仕事」にしぼり込む上でのポイントとして、「目的」を明確にすることを挙げています。
目指すところが定まっていないと、優先順位を決めようがないからです。
せっかく目的を明確に定めていたのに、それを羅針盤として使えていなかったことに気づきました。
ということで、今後は毎日更新にはこだわらず、
月に25冊以上本を読むこと
その学びを「稼ぐこと」や「収入アップ」につなげていくこと
を重視し、その成果を含めてnoteを更新していくことにします。
そのほうが内容も濃くなり、より情報価値の高い記事になるはずです。
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年300〜500冊の本を読み、そのノウハウを実践することで、年収1000万円フリーランスを目指す連載です。 本を読んで「これは実践したい…
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