今日も初めまして
音楽、そして楽器を人生に組み込んでいる人(人生の一部にしているという方が、的確かな)はもうお気付きだと思う。音を奏でる時、楽器と音楽と自分の心と体が繋がっている。
オーボエの練習を始めると、今でも暗いトンネルに入り込むことがある。繋がりたいのに繋がれない時、、、そこを抜けられるかどうか、いい歳をしてドキドキする。オーボエが私の息に応えてくれるかどうかと。片想いの境地に似ている。相思相愛になりたがっている最中のように。
私の人生の70%以上を共にしているオーボエは、どんなに長く知っていても楽器もリードも毎回「初めまして」。結構人見知りする楽器なんだな〜。ちょっと離れていたら、リードはすぐプイッと他人行儀。仲良しだったことを思い出すのに、とっても手を焼く楽器。だから可愛いんだなと最近認めた。
もっと長い付き合いのピアノはプイッとまではしないけれど、やっぱり離れる時間が長いと不機嫌っぽい音がする。そしてコミュニケーションが取りにくくなる。いい関係でずっと居たかったら、コミュニケーションを取り続けることが大事かな。よく、音が多くなって来ると、全ての指とのコミュニケーションにアップアップしてピアノと喧嘩している人がいるけれど、自分の苛立ちを鎮めて優しくしてあげる方がいい音がする。
「なぜ練習を毎日しなくてはいけないのですか?」と習い始めた人達は不思議に思うらしい。きっと音楽と楽器とあなた自身のコミュニケーションの楽しさに気が付いたら、自然に楽器を手にしたくなると思う。
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