GIVE & TAKE 5
こんにちは、のぐです。今日の書籍はアダムグラントさんの「GIVE & TAKE」です。訳者の方は、楠木建さんです。今回もいつものようにA4にまとめてみました。本記事では[第四章]の内容をご紹介したいと思います。
前節
筆者の方は次のように仰います。
世の中には、3種類の人間がいる。
- GIVER...人に惜しみなく与える者
- TAKER...自分の利益を最優先させる者
- MACTHER...損得バランスを考慮する者
そして、成功段階も3ステップに分かれる
1番の成功者: GIVER
中堅の成功者: TAKER or MACTHER
うまくいかない者: GIVER
驚くべき事実として、「一番成功している者」と「一番うまくいかない者」は双方ともにGIVERであったのです。果たして「最高の勝利者」と「ただのお人好し」の道を分かつ要素は一体どういったものなのでしょうか?
結論のみ知りたい方はこちらをどうぞ
4. 荒野でダイヤを見つける方法
タイトルはもちろん比喩ですが、「可能性を見出し、精鋭を育てること」を表しています。つまりGIVERは「人のポテンシャルを信じて、それを引き出し、その人自身を成長させることができる」と筆者の方はおっしゃいます。
そのように考えられる理由が2つあります。
- 自己成就予言
- カテル「知的投資説」
何やら宗教じみたものと感じますが、最後まで聞いていただければ「なるほど」と感じるはずです。順に話していきます。
自己成就予言
自己成就予言とは
他人に期待されるとそれに沿った行動をとって
期待通りの結果が出しやすくなること
を表しています。例えば、朝のテレビ番組の占いで「おひつじ座の今日の運勢は一位です」と聞くと、「今日は何かいいことがあるかも」と期待して、実際にその日の行動が積極的になり、その日の夜になったときに「今日はちょっといい日だったかも」と振り返った、といった経験があるかもしれません。
そのような「期待に対するモチベーション」は、モノゴトをポジティブな方向へ運ぶリソースになります。そして、GIVERが実践することとして「期待のプレゼント」です。「人の可能性を信じて、その人の成長を期待する」といった働きがけが、その人の成長に通じているのかもしれません。
カテル「知的投資説」
次に「知的投資説」とは
「関心」こそが、人に時間とエネルギーを投資させ、
特定のスキルや知識基盤を発達させること
を意味します。わかりやすく言えば、人は「自分に関心を持ってくれている」と思われると頑張りたくなり、結果的に成長につながる、ということです。誰しも一度はこのような経験があるかと思います。
GIVERは意識的に、このような現象を促しています。「関心のプレゼント」によって、周囲の人々の成長を促し、全体のパイを大きくできるのだと思います。
人のポテンシャルを信じてみる
この意識が、GIVERになるための第一歩であり、かなり重要な要素であると考えます。
最後に、本記事をご覧になった皆様の今後のご多幸をお祈り申し上げます。
それではまたの出会いを楽しみにしております。